米連邦通信委、放送ネットワーク合併禁止規則の廃止を検討へ

　米連邦通信委員会（ＦＣＣ）は３０日、長年禁止されてきた４大放送ネットワーク間の合併を解禁するかどうか、また、他メディアの所有規則を緩和するかどうかを検討することを決定した。写真はＦＣＣのロゴと米国旗。４月撮影（２０２５年　ロイター／Dado Ruvic）

David Shepardson

[ワシントン ３０日 ロイター] - 米連邦通信委員会（ＦＣＣ）は３０日、長年禁止されてきた４大放送ネットワーク間の合併を解禁するかどうか、また、他メディアの所有規則を緩和するかどうかを検討することを決定した。

コムキャストが所有するＮＢＣ、ウォルト・ディズニーのＡＢＣ、パラマウント・スカイダンスのＣＢＳ、ＦＯＸという「ビッグ４」ネットワーク間の合併を禁止しているルールを破棄するかどうかを決定する前に、パブリックコメントを検討するという。

ＦＣＣはまた、単一の事業体が同一地方市場において４大テレビ局のうち２局以上を所有することを制限する規則、および単一市場において所有できる地方ラジオ局の総数を制限する規則を廃止または改定するかどうかについてのパブリックコメントを求めていると表明した。

ＦＣＣのカー委員長は「ラジオとテレビを孤立した市場として扱うのではなく、より広いメディア市場を調査することによって、競争に対して新たなアプローチを取るつもりだ。いかなる規則も、もはや公共の利益に資するものではないと判断した場合、それらの規則を修正または撤廃する法的義務を果たす」と述べた。