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NY外為市場=ドル小幅高、翌日にCPI控えポジション調整

2025年08月12日(火)05時24分

ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対しやや上昇した。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 11日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対しやや上昇した。米連邦準備理事会(FRB)が来月の会合で利下げに踏み切るか見極めようと、12日に発表される7月の米消費者物価指数(CPI)が注目されている。

先週は軟調な経済指標を背景に利下げ観測が高まったことでドルは下落。オンライン証券会社ペッパーストーンの市場アナリスト、マイケル・ブラウン氏は「7月のCPIの発表を翌日に控えポジション調整が入った」とし、週明けはドルはやや堅調に推移していると指摘。ただ、全体的に小動きにとどまっていると述べた。

ロイターが実施したエコノミスト調査によると、7月のコアCPIは前月比0.3%、前年比3.0%、それぞれ上昇したと予想されている。INGの外為ストラテジスト、フランチェスコ・ペソーレ氏は、労働市場の悪化を踏まえると、コアCPIが前月比0.3%上昇すればFRBにとって利下げの余地が生まれると指摘。「タカ派的なサプライズのハードルは高いと念頭に置いておくことが重要だ」と述べた。

短期金融市場では、FRBは9月16─17日の次回会合で利下げを決定する確率は約90%と見込まれている。

米国が掲げる関税措置を巡っては、トランプ米大統領がこの日、中国に課す関税措置の一部停止措置を90日間延長する大統領令に署名。ただドル相場にほとんど影響はなかった。

終盤の取引で主要通貨に対するドル指数は0.3%高の98.52。ドル/円は0.2%高の 148.085円。ユーロ/ドルは0.3%安1.16123ドル。

  暗号資産(仮想通貨)では、ビットコインが1.1%高の11万9679ドル。7月14日に付けた過去最高値(12万3153.22ドル)に迫った。イーサリアムは1.9%高の4298.23ドルと、2021年12月以来の高値を付けた。

ドル/円 NY午後4時 148.23/148.24

始値 147.73

高値 148.25

安値 147.73

ユーロ/ドル NY午後4時 1.1604/1.1605

始値 1.1646

高値 1.1646

安値 1.1591

ロイター
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