シャープ、今期の営業益予想を上方修正 車載向けディスプレー好調

8月8日、シャープは2026年3月期通期の連結営業利益予想を従来の200億円から300億円(前年比9.7%増)に上方修正した。写真は同社のロゴ。2016年10月、幕張メッセで撮影(2025年 ロイター/Toru Hanai)
Kentaro Okasaka
[東京 8日 ロイター] - シャープは8日、2026年3月期通期の連結営業利益予想を従来の200億円から300億円(前年比9.7%増)に上方修正した。PC事業などの業績の上振れを反映した。IBESがまとめたアナリスト6人の営業利益予想の平均値306億円とほぼ同水準。
25年4-6月期の連結営業損益は153億円の黒字(前年は58億円の赤字)となった。白物家電などのブランド事業は競争環境激化や円高の影響で減収だったが、ディスプレーデバイスは米関税に絡む駆け込み需要のあった車載向けやPC・タブレット向けが伸長し、増益となり、コスト低減や構造改革効果で営業赤字が大幅に縮小した。
米関税の影響はPCやディスプレーで134億円を見込む一方、対策を講じて実際の影響額は37億円にとどめる計画としている。 通期業績予想は以下の通り。
項目 従来予想 今回修正予想 前年比
売上高 18500 18700 △13.4
営業利益 200 300 9.7
純利益 100 320 △11.3
配当 未定 未定
※単位:売上高・利益は億円、前年比は%、△はマイナス