NY外為市場=ドル上昇、次期FRB議長最有力候補にウォラー理事との報道

ニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の後任としてウォラーFRB理事が最有力候補として浮上しているとの報道を受け、ドルが上昇した。2022年4月撮影(2025年 ロイター/Maxim Shemetov)
[ニューヨーク 7日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の後任としてウォラーFRB理事が最有力候補として浮上しているとの報道を受け、ドルが上昇した。
ブルームバーグはこの日、複数の関係筋の話として、来年5月15日に任期が切れるパウエルFRB議長の後任としてウォラー氏が最有力候補として浮上していると報道。ブルームバーグによると、ウォラー氏はトランプ大統領のチームとすでに会談した。トランプ氏本人との会談はまだ行っていないという。
ウォラー氏は2020年にトランプ氏がFRB理事に任命。これまでにFRB議長就任を打診されれば受け入れると表明している。
コーペイ(トロント)のチーフ市場ストラテジスト、カール・シャモッタ氏は、ウォラー氏は金融市場と中央銀行界で深く尊敬されており、同氏が次期FRB議長に任命されればドル相場にとってプラスになると指摘。「ウォラー氏は(金融)緩和志向を持つ人物と理解されているが、長期金利を安定させ、ドルへの資金流入を十分に支える信頼性を持っている」と述べた。
終盤の取引で主要通貨に対するドル指数は0.18%高の98.36。
ドル/円は0.1%高の147.49円。
英ポンド/ドルは0.41%高の1.341ドル。イングランド銀行(英中央銀行=BOE)はこの日の会合で政策金利を4.25%から4.00%に引き下げると決定。利下げは予想通りだった。ただ、インフレ懸念から9政策委員のうち4人が据え置きを求め、利下げ局面の終了が近い可能性が示唆された。
ユーロ/ドルは0.27%安の1.1627ドル。この日はロシアのウシャコフ大統領補佐官がプーチン大統領とトランプ米大統領が近日中に会談すると表明。ロシア・ウクライナ戦争の解決に向けた進展への期待からユーロは一時1.1698ドルに上昇し、1週間ぶりの高値を付けていた。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.06%高の11万6348ドル。
ドル/円 NY午後4時 147.07/147.09
始値 147.32
高値 147.58
安値 146.95
ユーロ/ドル NY午後4時 1.1654/1.1655
始値 1.1669
高値 1.1676
安値 1.1612