仏製造業PMI、6月48.1に低下 新規受注や生産が低迷

S&Pグローバルがまとめた6月のフランスの製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は48.1で、5月の49.8から低下した。写真は、フランスのダンケルク港にある工場から煙が立ち上っている様子。2023年1月、フランスのダンケルクで撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)
[パリ 1日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた6月のフランスの製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は48.1で、5月の49.8から低下した。新規受注が急減し、生産が減少した。
速報値の47.8からは上方改定された。
原材料・エネルギー価格の上昇で投入コストが若干上昇したものの、販売価格は4カ月連続で下がった。
新規受注は過去4カ月で最大の減少。国内、海外ともに需要が低迷しているとS&Pグローバルは指摘した。
ハンブルク商業銀行のエコノミスト、ヨナス・フェルドフーセン氏は、防衛費増額や欧州中央銀行(ECB)の金融刺激策が将来的に製造業を支える可能性があると指摘した。ただし課題もあるとし、2カ月連続で小幅拡大した生産が再び縮小したこと、年初から明確な回復傾向を示していた内需が6月に失速したことを挙げた。「その結果、フランス製造業の脆弱な回復軌道は大きく後退した。今重要なのは、これが一時的な調整なのか、それともようやく見られた回復の早過ぎる終焉なのかということだ」と述べた。