アマゾン、生成AI導入で従業員数減少の見通し=CEO

6月17日、 米アマゾン・ドット・コムのアンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)は従業員宛ての文書で、生成人工知能(AI)とエージェントの導入により同社の従業員総数が今後数年間で減少するとの見通しを示した。メキシコ・テポストランの同社施設で2023年12月撮影(2025年 ロイター/Gustavo Graf)
[17日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コムのアンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)は17日、従業員宛ての文書で、生成人工知能(AI)とエージェントの導入により同社の従業員総数が今後数年間で減少するとの見通しを示した。
ジャシー氏は「われわれが生成AIとエージェントの導入を拡大するのに伴い、仕事の方法は変わるはずだ。現在行われている一部の仕事はより少ない人数で済むことになり、別の種類の仕事はより多くの人数が必要になる」と説明した。
アマゾンは昨年末時点でフルタイムとパートタイムの従業員を合計150万人余り雇用している。
ジャシー氏は、同社は効率性と顧客対応を向上させるため幅広い社内業務に生成AIを活用していると指摘。在庫と配送ネットワークの最適化や顧客サービス用チャットボットの改善、商品の詳しい情報表示の改善などにAIを利用していると付け加えた。
AIは定型的に繰り返される業務を自動化することで世界の労働市場を作り変えつつあり、財界の幹部は、あらゆる業種で特定の業務が削減されたり変革されたりすると予想している。