仏ソジェン、ドル連動ステーブルコイン発行へ 大手行で初

仏金融大手ソシエテ・ジェネラル(ソジェン)は10日、デジタル資産子会社を通じて、一般に取引可能なドル連動型ステーブルコインを発行する計画を発表した。写真はソシエテ・ジェネラルのロゴ。パリで4月撮影。(2025年 ロイター/Stephanie Lecocq/File Photo)
[パリ 10日 ロイター] - 仏金融大手ソシエテ・ジェネラル(ソジェン)は10日、デジタル資産子会社を通じて、一般に取引可能なドル連動型ステーブルコインを発行する計画を発表した。ドルに連動する暗号資産(仮想通貨)市場に参入する初の大手銀行となる。
ソジェンの暗号資産部門SGフォージによると、新たなデジタル通貨「USD CoinVertible」はイーサリアムとソラナのブロックチェーン上で発行され、7月に公開取引が開始される予定という。
ステーブルコインは暗号資産の一種で、ドルなど従来の通貨に連動するよう設計されており、従来の銀行決済システムの代わりにブロックチェーンネットワークを使用して多額の資金を移動することができる。
SGフォージは2023年にユーロベースのステーブルコインを発行したが、同社のウェブサイトによると、流通量はわずか4180万ユーロ(4762万ドル)で、広く普及していない。
ソジェンによると、同社のステーブルコインは電子マネートークンに分類され、23年に採択された欧州連合(EU)の画期的な暗号資産市場規制法(MiCA)の下で規制される。
SGフォージのジャンマルク・ステンガー最高経営責任者(CEO)は、規制されたドルベースのステーブルコインに対する強い需要があると述べた。