米USTR、外国建造のLNG・車運搬船への罰則・手数料を緩和

米国通商代表部(USTR)は、外国で建造されたLNG(液化天然ガス)タンカーと自動車運搬船に罰則や手数料を課す措置を緩和した。写真は、LNGタンカーの模型。2022年5月、ボスニア・ヘルツェゴビナのゼニカ市で撮影 (2025年 ロイター/Dado Ruvic)
Lisa Baertlein
[ロサンゼルス 9日 ロイター] - 米国通商代表部(USTR)は、外国で建造されたLNG(液化天然ガス)タンカーと自動車運搬船に罰則や手数料を課す措置を緩和した。これらの措置は公海上の中国支配に対抗し、米国の造船業を支援するのが狙いだった。
6日に発表した修正案では、LNG輸出量の1%を米国製船舶で輸送できない場合に輸出許可を停止する罰則を撤廃する。また、外国製の自動車運搬船が米国の港に入港する際の料金を引き下げるほか、有事に米軍を支援する米国海事安全保障プログラム(MSP)に参加する船は手数料を免除する。
米国石油協会(API)の天然ガス市場担当幹部、ロブ・ジェニングス氏は9日、「正しい方向への一歩であり、米国産LNGが世界で競争力を維持できるような解決策を巡りUSTRと協力することを楽しみにしている」と述べた。