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米国株式市場=下落、トランプ氏の関税発言受け アップル売られる

2025年05月24日(土)06時12分

米国株式市場は下落して取引を終え、週足でもマイナスとなった。2021年1月撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)

[ニューヨーク 23日 ロイター] - 米国株式市場は下落して取引を終え、週足でもマイナスとなった。トランプ米大統領による欧州連合(EU)や米アップルに対する関税を巡る発言で、市場の不確実性が高まった。

主要株価3指数は序盤の下げ幅を縮小したものの、軒並み下げ、週間では2%超下落。S&P総合500種11セクターのうち、テクノロジー、通信サービス、一般消費財の下げが最もきつかった。一方、公益事業、エネルギーは上昇した。

トランプ氏は23日、米国内で販売されるアップルのスマートフォン(スマホ)「iPhone」が海外で製造されたものならば、アップルが25%の関税を支払う必要があると主張。

これを受け、アップルは2週間ぶりの安値に沈み、3%安で取引を終えた。

オーシャンパーク・アセット・マネジメントのジェームズ・セント・オービン最高投資責任者(CIO)は「トランプ大統領はEUやアップルとの関税交渉を巡る議論に火をつけている」と指摘。関税を巡る議論について最悪の事態は過ぎ去ったと市場は期待していたが、火種はなお、くすぶっている」と述べた。

週足ではダウ工業株30種が2.47%、S&Pが2.61%、ハイテク銘柄中心のナスダック総合が2.48%、それぞれ下落した。

大半の大型株と成長株も下落。アマゾン、エヌビディア、メタ・プラットフォームズはいずれも1%超下げた。

靴製造・販売大手デッカーズ・アウトドアは約20%下落。第1・四半期の予想を下回る純売上高見通しが材料視された。

株式投資家の不安心理の度合いを示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX指数)は2週間ぶりの高水準を記録した。

米取引所の合算出来高は176億7000万株。直近20営業日の平均は177億3000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 41603. -256.0 -0.61 41525. 41788 41354

07 2 70 .61 .09

前営業日終値 41859.

09

ナスダック総合 18737. -188.5 -1.00 18622. 18841 18599

21 3 38 .52 .69

前営業日終値 18925.

74

S&P総合500種 5802.8 -39.19 -0.67 5781.8 5829. 5767.

2 9 51 41

前営業日終値 5842.0

1

ダウ輸送株20種 14535. -87.62 -0.60

58

ダウ公共株15種 1035.3 +12.11 +1.18

2

フィラデルフィア半導体 4702.3 -73.09 -1.53

8

VIX指数 22.29 +2.01 +9.91

S&P一般消費財 1688.6 -15.56 -0.91

5

S&P素材 540.34 -0.55 -0.10

S&P工業 1190.0 -4.83 -0.40

1

S&P主要消費財 901.29 +2.83 +0.31

S&P金融 831.14 -3.25 -0.39

S&P不動産 254.62 +0.11 +0.04

S&Pエネルギー 622.00 +1.76 +0.28

S&Pヘルスケア 1515.9 -3.36 -0.22

9

S&P通信サービス 345.33 -3.44 -0.99

S&P情報技術 4420.1 -59.50 -1.33

0

S&P公益事業 409.98 +4.70 +1.16

NYSE出来高 11.00億

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 36890 - 300 大阪比

シカゴ日経先物6月限 円建て 36855 - 335 大阪比

ロイター
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