米国株式市場=ほぼ横ばい、米国債格下げでセンチメント弱まる

5月19日、米国株式市場はほぼ横ばいで取引を終えた。米国債格下げを受け、市場のセンチメントが弱まった。ニューヨーク証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Jeenah Moon)
Chibuike Oguh
[ニューヨーク 19日 ロイター] - 米国株式市場はほぼ横ばいで取引を終えた。米国債格下げを受け、市場のセンチメントが弱まった。
格付け会社ムーディーズ・レーティングスは16日、膨らみ続ける36兆ドルの債務の持続性に懸念があるとして、米国債の格付けを最上位の「Aaa」から「Aa1」に引き下げた。
ウェルス・コンサルティング・グループのチーフ市場ストラテジスト、タリー・レジャー氏は「(ムーディーズの)発表が引け後だったことから、市場で多少の反応が見られるのは当然だろう」と指摘。その上で、「私の見解では『米国売り』の動きは行き過ぎだ」と語った。
米株市場は取引時間中に下落していたものの、ほぼ横ばいまで回復。S&P総合500種は6連騰を記録した。
S&Pの主要11セクターでは7セクターが上昇。ヘルスケア、主要消費財、工業、素材、公益事業の上げが目立った。
一方、エネルギーと一般消費財の下げがきつかった。
個別銘柄ではTXNMエナジーが7%上昇。プライベートエクイティ(PE)大手ブラックストーンのインフラ部門が同社を115億ドルで買収するという発表が材料になった。
バイオ医薬品会社ノババックスは15%急伸。新型コロナウイルスワクチンが米規制当局の承認を得た。
リジェネロン・ファーマシューティカルズは0.4%高。破産法に基づく競売を通じてゲノム企業23andMeホールディングスを2億5600万ドルで買収すると発表した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率が1対1だった。
米取引所の合算出来高は194億1000万株。直近20営業日の平均は173億4000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 42792.07 +137.33 +0.32 42542.81 42842.04 42337.71
前営業日終値 42654.74
ナスダック総合 19215.46 +4.36 +0.02 18937.42 19227.22 18937.42
前営業日終値 19211.10
S&P総合500種 5963.60 +5.22 +0.09 5902.88 5968.61 5895.69
前営業日終値 5958.38
ダウ輸送株20種 15118.56 -40.76 -0.27
ダウ公共株15種 1048.47 +5.87 +0.56
フィラデルフィア半導体 4897.71 -24.48 -0.50
VIX指数 18.14 +0.90 +5.22
S&P一般消費財 1737.85 -4.66 -0.27
S&P素材 549.02 +1.89 +0.35
S&P工業 1219.84 +4.63 +0.38
S&P主要消費財 908.41 +3.77 +0.42
S&P金融 857.53 -0.07 -0.01
S&P不動産 263.93 +0.56 +0.21
S&Pエネルギー 640.74 -10.07 -1.55
S&Pヘルスケア 1563.92 +14.84 +0.96
S&P通信サービス 348.03 +0.53 +0.15
S&P情報技術 4576.03 -2.43 -0.05
S&P公益事業 417.86 +1.40 +0.34
NYSE出来高 10.11億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 37635 + 245 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 37605 + 215 大阪比