ニュース速報
ビジネス

午前の日系平均は反落、米大統領就任前に持ち高調整 中国関連物色も

2025年01月17日(金)12時09分

 1月17日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比379円55銭安の3万8193円05銭と反落した。写真は都内で2022年6月撮影(2025 ロイター/Issei Kato)

[東京 17日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比379円55銭安の3万8193円05銭と反落した。前日の米株安や為替の円高基調が嫌気された。トランプ次期米大統領の就任式を20日に控え、ポジション調整の動きが強まり、一時500円超安に下落した。一方、中国の経済指標発表を受けて関連株の物色もみられ、前場の終盤にかけて下げ渋った。

日経平均は前営業日比118円安で寄り付いた後も水準を切り下げ、一時516円安の3万8055円68銭に下落した。ドル/円が一時155円を割り込む動きとなり、輸出関連株を中心に軟調な地合いが継続した。自動車株や日経平均への寄与度の高い半導体関連株で弱い銘柄が目立った。金利低下を受けて銀行や保険といった金融株も売られた。 トランプ氏の就任式を20日に控え、市場では「金利などの相場反応への警戒感は根強く、上値の重さはつきまといそうだ」(しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹シニアファンド・マネージャー)という。 一方、前場の終盤にかけて指数は下げ渋った。ドル/円の円高方向の動きが一服したほか、中国で複数の経済指標が発表される中、「鉱工業生産が上振れ、機械など関連株の一角が物色されたようだ」(しんきんAMの藤原氏)との声が聞かれた。 中国の2024年第4・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比5.4%増加した。ロイターがまとめた予想の5.0%増を上回り、23年第2・四半期以来の高水準だった。 TOPIXは1%安の2661.47ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆9349億5800万円だった。東証33業種では、値上がりは鉄鋼とパルプ・紙の2業種、値下がりはその他製品や銀行、保険など31業種だった。

家庭用ゲーム機の後継機「ニンテンドースイッチ2」を2025年に発売すると発表した任天堂は大幅安。トヨタ自動車やアドバンテストは軟調だった。一方、ダイキン工業や安川電機、資生堂はしっかりだった。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが357銘柄(21%)、値下がりは1222銘柄(74%)、変わらずは63銘柄(3%)だった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国国防相、「弱肉強食」による分断回避へ世界的な結

ビジネス

ブラックストーンとTPG、診断機器ホロジック買収に

ビジネス

パナソニック、アノードフリー技術で高容量EV電池の

ワールド

タイ、通貨バーツ高で輸出・観光に逆風の恐れ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、日本では定番商品「天国のようなアレ」を販売へ
  • 2
    中国は「アメリカなしでも繁栄できる」と豪語するが...最新経済統計が示す、中国の「虚勢」の実態
  • 3
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ」感染爆発に対抗できる「100年前に忘れられた」治療法とは?
  • 4
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍…
  • 5
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「リラックスできる都市」が発…
  • 7
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 8
    中国山東省の住民が、「軍のミサイルが謎の物体を撃…
  • 9
    中国経済をむしばむ「内巻」現象とは?
  • 10
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサイルが命中、米政府「機密扱い」の衝撃映像が公開に
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 6
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「なんて無駄」「空飛ぶ宮殿...」パリス・ヒルトン、…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中