午後3時のドルは一時149円半ば、2カ月ぶり高値 米金利高で
10月10日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤とほぼ変わらずの149円前半で取引されている。写真は米ドル紙幣。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)
Shinji Kitamura
[東京 10日 ロイター] -
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤とほぼ変わらずの149円前半で取引されている。米10年債利回りが2カ月ぶり高水準となる4%超へ上昇し、ドルも一時149.54円と2カ月ぶり高値を更新した。
前日海外で上昇した米金利がアジア時間も高止まりしたことを受けて、ドル/円は高値圏で売買が交錯した。中国株が前日の急落から一転して3%近い上げとなり、リスクオンの円売り圧力が強まったことも、ドル/円を支えた。
クロス円も小幅ながら軒並み高となり、NZドルは91円台と前日の利下げ後の急落を埋める切り返しとなった。「中国であす発表される追加経済対策への期待感で、株高と円安が進行した」(FX会社関係者)という。豪ドルも朝方の100円前半から半ばへ水準を切り上げた。
しかし、午後の取引で中国株が上げ幅を縮小すると、円売りも次第に失速。ドルは149円前半へ反落した。
市場では、今夜の米消費者物価指数(CPI)、中国財政省があす開催する景気押し上げに向けた追加対策についての記者会見が注目を集めている。「大規模な措置が取られれば、市場のリスクオンムードが一段と強まる」(外銀アナリスト)可能性があるという。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 149.24/149.27 1.0939/1.0940 163.27/163.28
午前9時現在 149.16/149.17 1.0941/1.0942 163.20/163.23
NY午後5時 149.30/149.31 1.0939/1.0940 163.31/163.35