ユーロ圏インフレ率、ECBが望むほど低くない=独連銀総裁
欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのナーゲル独連銀総裁(写真)は18日、ユーロ圏のインフレ率は依然としてECBが望むほど低くないため、物価上昇圧力を解消するには金利を十分に高い水準に維持する必要があるとの見解を示した。2023年3月撮影(2024年 ロイター/Kai Pfaffenbach)
[フランクフルト 18日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのナーゲル独連銀総裁は18日、ユーロ圏のインフレ率は依然としてECBが望むほど低くないため、物価上昇圧力を解消するには金利を十分に高い水準に維持する必要があるとの見解を示した。
ECBは12日に開いた理事会で0.25%ポイントの利下げを決定。今年2回目の利下げだった。
ナーゲル氏はフランクフルトで行った講演で「インフレは現在、われわれが望む水準に達していない」と述べ、12月に追加利下げが実施される可能性を否定しなかったものの、ハードルはまだ残っているとの考えを示した。
その上で、今後入手される経済指標次第で、金利変更のペースが変わる可能性があると指摘。「インフレ率が中期的に2%とする目標に戻るまで、金融政策の方向性を十分に制約的な状態に維持する必要がある」と述べた。