米テスラ、11月の中国製EV販売は前年同月比17.8%減=業界団体

中国乗用車協会(CPCA)が4日発表したデータによると、米電気自動車(EV)大手テスラの11月の中国製EV販売台数は8万2432台となり、前年同月比で17.8%減った。2016年4月撮影(2023年 ロイター/Lucas Jackson)
[北京/上海 4日 ロイター] - 中国乗用車協会(CPCA)が4日発表したデータによると、米電気自動車(EV)大手テスラの11月の中国製EV販売台数は8万2432台となり、前年同月比で17.8%減った。下落率は2022年12月(21%)以来、11カ月ぶりの大きさだった。
中国製の「モデル3」と「モデルY」の今年11月の出荷台数は前月比で14.3%増えた。
一方、「王朝」「海洋」シリーズでEVと、ガソリンエンジンとモーターを併用したハイブリッド車(HV)を展開している中国の比亜迪(BYD)の乗用車販売台数は30万1378台と過去最高になった。前年同月比は31%増え、前月比で0.09%増と微増だった。
世界最大の自動車市場の中国では今年に入ってEVの価格競争が強まっている。
そんな中でテスラは10月後半以降、中国で5回値上げした。中国ではEVが増えているものの、より手頃な価格のプラグインハイブリッド車(PHV)の人気が高く、EVの伸びは鈍化している。
CPCAのデータに基づくロイターの計算によると、中国EV市場でのテスラのシェアは10月に5.78%と、9月の8.7%から低下した。