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バーゼル委、金融システム不安受け会合 規制面の対応検証へ

3月23日、主要国の銀行監督当局で構成するバーゼル委員会は、今月浮上した銀行システムを巡る不安について、どのような教訓を得ることができるか、また規制を強化する必要があるかを検証する方針を示した。チューリヒで21日撮影(2023年 ロイター/Denis Balibouse)
[ロンドン 23日 ロイター] - 主要国の銀行監督当局で構成するバーゼル委員会は、今月浮上した銀行システムを巡る不安について、どのような教訓を得ることができるか、また規制を強化する必要があるかを検証する方針を示した。
同委は「最近の市場動向と世界の銀行システムに対するリスクおよび関連する脆弱性を精査するため」香港で会合を開いたと発表。
政策や監督上の取り組みについても議論し、各規制当局に「警戒」を促したという。
「委員会は引き続き銀行と市場の動向を注意深く監視し、金利上昇の金融安定へのリスクを検証する」とした。
また、銀行システムに現在かかっているストレスだけでなく、暗号資産(仮想通貨)に起因するリスクを「分析・軽減」する計画も承認した。
法定通貨と連動する「ステーブルコイン」やトークン化された預金の潜在的な取り扱い機関だけでなくカストディアン(資産管理銀行)として果たす役割など、銀行の活動や暗号資産へのエクスポージャーを監視する考えを示した。