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仏ルノー、上半期は販売好調で8.8%増益 営業利益率が過去最高

7月28日、仏自動車大手ルノーが発表した上半期決算は、欧州の自動車市場が回復する中でラインナップの刷新が奏功し、8.8%増益となった。写真はパリで1月撮影(2016年 ロイター/Christian Hartmann)
[パリ 28日 ロイター] - 仏自動車大手ルノー
売上高は13.5%増の251億9000万ユーロとなった。
営業利益は41%増の15億4000万ユーロ。アナリスト予想は13億9000万ユーロだった。
営業利益率は4.9%から6.1%に改善し、現在の会計基準で過去最高を記録した。
中核の自動車部門の利益は65%増、利益率は4.7%だった。
ゴーン最高経営責任者(CEO)は声明で、決算内容は「当社の戦略の妥当性を証明している」と指摘し、通年の業績見通しへの自信も示した。
ルノーは、売上高増加や営業利益率の改善を含む2016年通年の目標を確認した。
<コスト削減は進まず>
一方、生産性の向上によるコスト削減効果は600万ユーロにとどまった。
デルボス最高財務責任者(CFO)はアナリストに対し「(ディーゼル問題などに伴い)研究開発(R&D)費(が膨らんだこと)などで主に説明できる」と述べた。
ルノーの株価は下落。2014─16年に18億ユーロのコスト削減を目指すとする目標の達成が困難なのではないかとの懸念を反映した。
ロンドン駐在のあるアナリストは「コスト削減があまり進まなかったことは大きな懸念だ」と指摘した。
デルボスCFOは、年末までに必要なコスト削減効果が3億5000万ユーロ近くであることを認めた。
*内容を追加します。