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タカタ製エアバッグ膨張装置、追加リコールにGMが反発

2016年06月03日(金)07時33分

 6月2日、米運輸省が、タカタ製エアバッグの膨張装置(インフレーター)搭載車両の追加回収・無償修理(リコール)を発表した件で、ゼネラル・モーターズ(GM)が反発している。写真はGMのロゴ、ミシガン州で2015年10月撮影(2016年 ロイター/Rebecca Cook)

[ワシントン 2日 ロイター] - 米運輸省が、タカタ<7312.T>製エアバッグの膨張装置(インフレーター)搭載車両の追加回収・無償修理(リコール)を発表した件で、ゼネラル・モーターズ(GM)が反発している。

高速道路交通安全局(NHTSA)への提出文書から2日、明らかになった。

GMはこの日、硝酸アンモニウムをガス発生剤に使う、タカタ製の助手席用エアバッグ膨張装置を搭載した、2007━2011年モデルのトラックやスポーツ多目的車(SUV)190万台について、予防的なリコールを行うとした。

ただ提出文書によると、GMは、タカタ製装置を搭載する2007━2011年モデルのフルサイズトラックやSUVの多くについて、リコールが必要でない可能性もあると訴えた。

自社のデータから、タカタ製装置を搭載した、大型ピックアップトラックやSUVでエアバッグが破裂した事例がないと説明した。

GMのトラックや大型SUVに搭載したタカタ製膨張装置の場合、

エアバッグ作動時に放出される高温ガスの排気設計が異なるほか、湿気から受ける影響を最小限に抑えるよう装着しているという。安全性を主張するため、追加的な試験も予定しているとした。

一方、追加リコールで、乾燥剤の無い前部座席用エアバッグ膨張装置のすべてを対象とした件で、NHTSAの報道官は「時間とともに危険度を増し、とりわけ多湿で気温の変動にさらされるとそのペースも速まることを科学は明示している」との立場を語った。

GMの大型ピックアップトラックやSUVは主力車種となっている。

ロイター
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