ニュース速報

ビジネス

富士重、全車種で新プラットフォーム採用 電動化車両も

2016年03月07日(月)18時38分

 3月7日、富士重工業は、全車種を1つのプラットフォーム(車台)「スバルグローバルプラットフォーム」をもとにした設計で開発すると発表した。写真はスバル・インプレッサセダン。米ロスアンジェルスで昨年11月撮影(2016年 ロイター/Mike Blake)

[東京 7日 ロイター] - 富士重工業<7270.T>は7日、開発を進めている全車種共通の新プラットフォーム(車台) 「スバル・グローバル・プラットフォーム(SGP)」の概要を発表した。

2016年投入の次期「インプレッサ」から全車種で順次採用するSGPは25年までの商品展開を見据えており、走行性能や衝突安全性能など高度な商品力を実現させる。

ガソリンエンジン車だけでなく、ハイブリッド車(HV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、電気自動車(EV)などの電動化車両もすべてSGPで製造できるようにする。

走行安定性を高め、不快な振動騒音をなくすなど快適な乗り心地を実現するため、同社の現行車平均に比べて車体やシャシーなど各部の剛性を1.7―2倍に向上。車体強度も40%増やした。

吉永泰之社長は会見で、「20年に向けて年間の試験研究費1000億円を継続的に投入し、商品特徴をさらに伸ばしていきたい」と述べた。会見に同席した大抜哲雄執行役員は、従来のプラットフォームを使い続けて商品力を高めようとすると「車両が重くなったり高くなったりするので、それを極力抑える」と話し、SGPの採用により「今と同じ価格で、より性能を上げる」と語った。

*内容を追加しました。

(白木真紀)

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=S&P・ナスダック上昇、アマゾン・オ

ワールド

ウクライナ東部の要衝ポクロウシクの攻防続く、ロシア

ワールド

クック理事、FRBで働くことは「生涯の栄誉」 職務

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、FRB12月の追加利下げに
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    米沿岸に頻出する「海中UFO」──物理法則で説明がつかない現象を軍も警戒
  • 3
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った「意外な姿」に大きな注目、なぜこんな格好を?
  • 4
    「あなたが着ている制服を...」 乗客が客室乗務員に…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 9
    「白人に見えない」と言われ続けた白人女性...外見と…
  • 10
    これをすれば「安定した子供」に育つ?...児童心理学…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中