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ホンダが国内で34万台リコール、タカタの全米リコール受け

5月28日、ホンダはタカタ製エアバッグ欠陥問題で、新たに約34万台をリコール(回収・無償修理)を実施すると発表した。都内で昨年12月撮影(2015年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 28日 ロイター] - ホンダ<7267.T>は28日、タカタ<7312.T>製エアバッグ欠陥問題で、新たに約34万台をリコール(回収・無償修理)すると発表した。米運輸省道路交通安全局(NHTSA)の要請にタカタが同意し、19日に実施を発表した全米リコールを受けた措置。
助手席側エアバッグを搭載した対象車両は、2008年1月から12月に製造された「フィット」など8車種の計25万9479台。これまでは03年―07年製の車が対象だったが、今回は08年製にまで広がった。
運転席側エアバッグは、01年2月から13年9月に製造された「エリシオン」など7車種の計7万9429台。タカタ自身がリコールに踏み切ったことで、回収・調査を自主的に進めていたホンダも通常のリコールに切り替えた。
助手席側はタイで、運転席側は米国・カナダの現地法人で生産して日本に輸入された車も含んでいる。
ホンダ広報によると、不具合の部位で作動時にエアバッグを膨らませるインフレ―ター(ガス発生装置)の交換品は、タカタやダイセル<4202.T>、スウェーデンのオートリブ
タカタ製エアバッグはインフレ―ターが異常な破裂を起こし、飛び散った金属片によって乗員が傷つけられるなどの事故が米国を中心に相次いでいる。少なくとも世界で6人の死亡が確認されているが、最初のリコールから7年経った今も、根本的な原因が判明していない。
タカタは原因が特定できていないとして、全米でのリコールをこれまで拒否していたが、NHTSAの強い要請を受けて全米リコールを実施することでNHTSAと合意した。リコール数は3380万台(同じ車両でも問題のインフレ―ターが運転席側と助手席側の両方が搭載されている場合は2台と数える)と米国史上最大規模となった。
*内容を追加します。
(金昌蘭、白木真紀)