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前場の日経平均は小反落、欧米株安で売り優勢も底堅さは維持

3月18日、日経平均は小反落。欧米の株安で売りが先行、FOMCを前に上値追いにも慎重だったが、良好な需給環境への安心感は根強く、底堅さも維持した。都内で17日撮影(2015年 ロイター/Yuya Shino)
[東京 18日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は小反落。欧米株安に加え、テクニカルでの短期的な過熱感などを意識して利益確定売りに押された。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を前に上値追いに慎重という。もっとも需給環境は良好との見方から底堅さは維持。
ストップ高買い気配となった任天堂<7974.T>が寄与した面もあり、TOPIXは小幅に続伸した。
海外市場で独DAX指数<.GDAXI>や米ダウ工業株30種<.DJI>などが下落したことが重しとなり、寄り付きは売りが先行。下げ基調を強める原油価格を嫌気し、石油関連銘柄に売りが出た。25日移動平均線(1万8589円97銭=17日)とのかい離率が17日時点でプラス4.56%と約2週間ぶりの高水準まで上昇しており、高値警戒感も上値を押さえた。
一方、下値では日銀や年金などの公的マネーが入りやすいとの見方から下げ幅は限られた。「年度末を前に、対指数でアンダーパフォームしている機関投資家などがパフォーマンス改善を目的に買いを入れている面もある」(内藤証券・投資調査部長の田部井美彦氏)との指摘もあった。17日にディー・エヌ・エー<2432.T>との資本・業務提携を発表した任天堂<7974.T>が気配値をストップ高まで引き上げたこともTOPIXの上昇に寄与したという。
個別銘柄では、京都銀行<8369.T>が昨年来高値を更新。任天堂の株価上昇を受けて、含み益拡大などが材料視された。2015年3月期3月期の連結業績予想と配当予想を上方修正したアミューズ<4301.T>も高い。
半面、ローランド ディー.ジー.<6789.T>が続落。17日、2015年3月期の連結業績において利益予想を下方修正したと発表し、嫌気された。
東証1部の騰落数は、値上がり758銘柄に対し、値下がりが929銘柄、変わらずが176銘柄だった。
日経平均<.N225>
前場終値 19423.99 -13.01
寄り付き 19407.76
安値/高値 19389.24─19477.03
東証出来高(万株) 99885
東証売買代金(億円) 12137.26
(杉山容俊)