コラム

「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「攻撃的知能」を解剖する

2026年04月04日(土)16時05分
マライ・メントライン(翻訳家、通訳、エッセイスト)

率直な話、グローバリズムの後退は「他者尊重」精神の後退をもたらし、必然的に国家なり社会なり......最終的には個人間の「生き残り」「駆け引き」ムーブを進行させる。

このトレンドはたぶん不可避だ。ありていに言えばパワーゲームの蔓延であり、知性よりも攻撃的な知能の強化が要求される。高度に再構築された社会の野性化(否定的に言えば野蛮化)に向けて、皆に何らかの準備が求められる。

でないと、例えばプーチン(仮名)やトランプ(仮名)やネタニヤフ(仮名)みたいなヤツによる突然の強力な軍事的侵攻に対してひとたまりもない。これはひと時代前に比して、仮定で済む話でもない。


以前、軍隊と社会の今後の展望に関するテレビ番組に出演した際、ドイツの極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の議員(元軍人)へのインタビュー映像が流れて、その内容が印象に残った。彼いわく「最近のドイツ連邦軍では、市民的良識を上官の命令よりも優先させるとかLGBTQ歓迎とか言っているが、そんなんで『マジで戦える』軍隊が成立するのか?」と。

確かにこれは権威主義、暴力主義じみた言説としていくらでも批判できる。が、「そんなんでマジで戦えるのか?」という観点は、実は重要だ。理不尽や暴力により「兵は真に鍛えられる」とは、経験則としてよく言われる話だ。これに性善説的な言説をぶつけて無化できるとは思えない。

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