毛沢東への回帰? それとも進化? 終身支配へ突き進む習近平氏が恐れる「ソ連崩壊の悪夢」
China’s “Smart Authoritarianism”
00年代初頭の中国は、活力に満ち、新たな自由と開放を探求していた時代として記憶されている。マサチューセッツ工科大学(MIT)国際問題研究センターのジョージ・ギルボイとエリック・ヘギンボサムは、01年に次のように述べている。
「中国の個人は国外に渡航できるようになり、今では自由にライフスタイルを築くことができる。国内を移動し、事業を起こし、さまざまな問題で自分の意見を表現できるようになった」
しかしその後、胡錦濤(フー・チンタオ)の下で共産党は経済、市民社会、個人の自由に対する国家の統制を強め始めた。ジャーナリストのエバン・オスノスは23年にこう記している。「ポップカルチャー、ハイカルチャー、自発的な交流の余地は、針の穴ほどに狭められた。かつては混沌とした蜂の巣だった中国のソーシャルメディアは、有力な声が封じられ、議論が閉ざされて、飼いならされている」
とはいえ、権威主義体制が国民の教育水準を高め、活気ある市民社会を認め、世界と積極的に関わりつつ、権力を維持するのは容易ではない。





