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道端の車が突然爆発炎上、あたりは血の海に...パキスタン首都で発生した自爆テロの衝撃映像

Pakistan Blames India for Islamabad Suicide Bombing

2025年11月13日(木)18時50分
アミラ・エルフェッキ、シェーン・クロウチャー

印パにアフガニスタンと三つ巴状態に

シャリフの発言は、核保有国であるインドとパキスタンの間で緊張を再燃させる可能性がある。

印パ両国は2025年、インド支配下のジャム・カシミール州のパハルガムでインド人観光客が大量虐殺されたことを受けて、停戦合意が締結されるまでの数週間、国境を越えた砲撃戦や空爆が行われるなど、戦闘状態にあった。

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一方でインドも、パキスタンがインド国内で発生したテロに関与していると主張しており、双方ともに相手の主張を否定している。


また、パキスタンとアフガニスタンの対立を再燃させる可能性も否定できない。

パキスタン政府は、国内で発生したテロに関与した武装勢力をアフガニスタンが匿っていると繰り返し非難してきた。

そして、パキスタンとアフガニスタンは近年、国境地帯で衝突を繰り返していたが、10月18日にカタールのドーハで即時停戦に合意した。しかし、トルコが仲介したイスタンブールで行われているその後の交渉は、決定的な進展なく行き詰まっているという。パキスタンの国防相は、交渉が持続的な合意に至らなければ、「アフガニスタンとの全面戦争も検討する」と警告している。

アフガニスタンのザビウラ・ムジャヒド報道官は11月9日、AP通信の取材に「アフガニスタンは地域に不安定を望んでおらず、戦争は第一の選択肢ではない」と答えた。ただし、「戦争が勃発すれば、我々には自衛する権利がある」とも留保を付けた。

パキスタン、アフガニスタン、インド。南アジアの国家間で高まる緊張は、報復と応酬の連鎖を引き起こす恐れがある。

本誌はパキスタンおよびアフガニスタンの外務省にコメントを求めている。

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