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殺人被害者はすでに242人、ロシアを待つ「ウクライナ帰還兵」問題...アフガン侵攻後の大混乱が再来?

2025年9月13日(土)20時24分

別の情報筋によると、クレムリンはプーチン大統領の指示のもと、潜在的な問題を抑え込むため、複数の政策やプログラム、人事を総動員してきた。具体的には、昨年の地域選挙で退役軍人の参加を後押しし、来年の連邦議会選挙では彼らを候補として擁立する方針を進めているという。

プーチン氏は、ウクライナで戦った「戦士」を「真のエリート」の一員と呼び、彼らに栄誉ある職を約束した。またプーチン氏は民間部門の指導者を育てるための「英雄の時代」と呼ばれる指導者養成プログラムに個人的な関心を示している。

プーチン氏は6月の会合で「祖国に奉仕しようと意識的に決断し、その結果として個人的成功を収めた人々は徐々に一定の地位を占めていくべきだ」と述べた。

1990年代のアフガン帰還兵との相違

1990年代の「アフガン帰還兵(アフガンツィ)」と呼ばれる帰還兵たちとの比較については意見が分かれる。彼らの多くは心的外傷後ストレス障害(PTSD)を患い、一部は薬物やアルコールに対する依存に苦しみ、犯罪を増加させる一因となった。

息子をウクライナで失ったあるロシア人は、現在「ウクライナ帰還兵(ウクラインツィ)」と呼ばれる帰還兵たちは、国家の支援があるためアフガン帰還兵のような問題を避けられるだろうと語っている。

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