最新記事
中国

イスラエルをナチスと同類扱いした中国の戦狼外交官を米大使が「反ユダヤ主義」と非難

US Ambassador Calls Out Chinese Counterpart Over X Post: 'Untrained Puppy'

2025年6月25日(水)17時54分
マイカ・マッカートニー
日本語でイスラエルとナチスを比較した中国総領事のX投稿

中国の王毅外相は6月18日、イスラエルによるイラン攻撃を「国際法違反」と非難(写真は4月、ブラジル・リオデジャネイロでのBRICS外相会議で) REUTERS/Pilar Olivares

<イスラエルをナチス呼ばわりする中国と、それを「反ユダヤ主義」と批判するアメリカの対立が日本で勃発>

駐日米国大使は、イスラエルをナチス・ドイツと同一視するメッセージをSNSに投稿した日本の大阪に駐在する中国外交官を厳しく批判した。

【画像】日本語でイスラエルとナチスを比較した中国総領事のX投稿

問題のメッセージは、イスラエルがイランの軍事施設と核施設への攻撃を開始した翌日の6月14日に投稿された(現在は削除されている)が、ここへきて論争の的になっている。

イスラエルは、イラン攻撃の理由として、核爆弾開発を阻止し自己防衛するためだと主張している。

中国はすべての当事者に緊張緩和を要求しているが、とりわけイスラエルには批判的で、イランの自衛権を支持している。中国政府は、パレスチナ自治区ガザでのイスラム組織ハマスに対するイスラエルの攻撃も繰り返し批判してきた。

在大阪中国総領事館の薛剣総領事は、Xに日本語で投稿し、イスラエルとナチス・ドイツとの比較を表にして紹介した。

薛は、ホロコーストの時代にはナチスが「ユダヤ人を虐殺」したが、1948年以後は「ユダヤ人が虐殺」を行っていると書いた。さらに両国とも「国際法を無視」し、「国力の多くを軍隊に投入」し、「占領した土地に入植を進め」てきたと指摘している。

この投稿は、6月14日朝の時点で表示回数25万8000を超えた。アーカイブされた投稿のスクリーンショットは以下の通り。

国立西洋美術館「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」鑑賞チケット2組4名様プレゼント
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ米大統領、ポートランドへの派兵指示 「移民

ワールド

国連、対イラン制裁を再発動 イランは厳しい対応を警

ワールド

ロシア外相が西側に警告 「いかなる攻撃にも断固とし

ビジネス

中国工業部門利益、8月は20.4%増 大幅なプラス
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ハーバードが学ぶ日本企業
特集:ハーバードが学ぶ日本企業
2025年9月30日号(9/24発売)

トヨタ、楽天、総合商社、虎屋......名門経営大学院が日本企業を重視する理由

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び出した父親が見つけた「犯人の正体」にSNS爆笑
  • 2
    こんな場面は子連れ客に気をつかうべき! 母親が「怒りの動画」投稿も...「わがまま」と批判の声
  • 3
    【クイズ】世界で1番「がん」になる人の割合が高い国はどこ?
  • 4
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
  • 5
    高校アメフトの試合中に「あまりに悪質なプレー」...…
  • 6
    「戻れピカチュウ!」トルコでの反体制デモで警官隊…
  • 7
    国立西洋美術館「オルセー美術館所蔵 印象派―室内を…
  • 8
    「逃げて」「吐き気が...」 キッチンで「不気味すぎ…
  • 9
    「不気味すぎる...」メキシコの海で「最恐の捕食者」…
  • 10
    日本の小説が世界で爆売れし、英米の文学賞を席巻...…
  • 1
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 2
    日本の小説が世界で爆売れし、英米の文学賞を席巻...「文学界の異変」が起きた本当の理由
  • 3
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び出した父親が見つけた「犯人の正体」にSNS爆笑
  • 4
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ…
  • 5
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
  • 6
    【クイズ】世界で1番「がん」になる人の割合が高い国…
  • 7
    筋肉はマシンでは育たない...器械に頼らぬ者だけがた…
  • 8
    コーチとグッチで明暗 Z世代が変える高級ブランド市…
  • 9
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
  • 10
    こんな場面は子連れ客に気をつかうべき! 母親が「怒…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 5
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 6
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 7
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 8
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 9
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 10
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中