「知りすぎた男」イーロン・マスク、外国勢力との付き合いは監視されていた
Elon Musk's Foreign Visitors Were Tracked by US: Report
調査の背景には、マスクの周囲にいる外国人に対する懸念があったとされる。特にマスクが機密性の高い政府関連企業を率いていることが問題視された。
スペースXを通じてマスクは、人工衛星の打ち上げや防衛システムといった国家安全保障プロジェクトに関与しており、最高機密のセキュリティクリアランスも保有している。
WSJは、調査が第二次トランプ政権発足より前から始まっていたと指摘する。
ここ数カ月、マスクとトランプは表向き連携を見せていたが、マスクの外国人との関係については水面下で不安が高まっていたという。
WSJによれば、2023年にトランプ支持のために設立されたマスクのスーパーPAC(特別政治活動委員会)のスタッフは、会合やイベントに同伴する外国人に神経を尖らせていた。
トランプの元側近スティーブ・バノンを含む批判派は以前から、中国との関係を中心に、マスクの国際的なつながりが利益相反や安全保障上のリスクになると警告してきた。
またWSJは、マスクが2022年末以降、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と定期的に連絡を取っていたとも報じている。