米のガザ停戦案、ハマスは修正要求...米特使「受け入れられない」、ネタニヤフも批判

イスラム組織ハマスは31日、米国が提案したパレスチナ自治区ガザでの停戦案について、修正を求めていると明らかにした。写真は29日、ガザで支援物資を受け取る人々(2025年 ロイター/Ramadan Abed)
イスラム組織ハマスは31日、米国が提案したパレスチナ自治区ガザでの停戦案について、修正を求めていると明らかにした。トランプ政権のウィットコフ中東担当特使は、ハマスの回答は「全く受け入れられない」と一蹴した。
ハマスは、イスラエルで収監されているパレスチナ人と引き換えに、生存しているイスラエル人の人質10人を解放し18人の遺体を引き渡す意思があるとする一方、戦争終結とイスラエル軍のガザ撤退を改めて要求した。
ハマスは修正の具体的な内容に言及していないが、事情を知るパレスチナ筋がロイターに語ったところによると、ハマスが求めている修正案は、60日間の停戦期間中に人質を3段階に分けて解放することと、さまざまな地域でより多くの支援物資を分配することだという。また、恒久的な停戦につながるという保証も求めているもようだ。
ウィットコフ氏はXに、ハマスの回答は「事態を後退させるものだ」とし「われわれが提示した協議の基礎となる枠組み案を受け入れるべきだ」と迫った。イスラエルのネタニヤフ首相も、ハマス側は米停戦案を拒否を続けているなどと批判した。
