最新記事
前立腺癌

バイデン前大統領の前立腺癌の悪性度示す「グリーソンスコア」と症状

Joe Biden Diagnosis: Prostate Cancer and Gleason Score Explained

2025年5月19日(月)16時41分
ホリー・シルバーマン
大統領当時のバイデン

トランプに敗北した直後のバイデン大統領(2024年11月6日当時、ホワイトハウス) Photo by Allison Bailey/NurPhoto

<前大統領でさえ発見が遅れれば進行してしまう前立腺癌の見つけ方>

5月18日、ジョー・バイデン前大統領(82)が、悪性度の高い前立腺癌と診断されたことをバイデンの個人事務所が発表した。すでに骨に転移しているという。

事務所の声明によれば、「先週、ジョー・バイデンは、泌尿器に関する症状で診察を受けたところ、前立腺に結節が発見された」。精密検査の結果、重度の前立腺癌と診断されたという。

「バイデンは17日に前立腺癌と診断された。癌の悪性度を示す10段階のグリーソンスコア(組織学的分類)は、上から2番目の9とされ、骨への転移が認められた」。

オハイオ州の総合医療センター、クリーブランド・クリニックによれば、グリーソンスコアは生検で採取した組織を顕微鏡で調べ、その組織像によって決定される。スコアが6以上であれば癌と評価される。

米疾病予防管理センター(CDC)によれば、前立腺癌は細胞が制御不能に増殖し始めると発生する。

クリーブランド・クリニックの説明では、癌細胞は初期の段階では健康な細胞のように見えるが、その後より明らかな癌細胞に変化することがある。これはグリーソンスコア1と診断された場合によくある現象だ。その後、進行すると、顕微鏡で癌細胞らしい外見の細胞が確認できるようになる。

BAT
「より良い明日」の実現に向けて、スモークレスな世界の構築を共に
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

フランス国民、過半数が解散総選挙望む=世論調査

ワールド

IAEAの核査察官、イランに入国 調査の詳細で合意

ビジネス

FOMC前のデータ重視、9月利下げ決定巡り─NY連

ワールド

トランプ氏、著名投資家ソロス氏を「組織犯罪対策法で
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:健康長寿の筋トレ入門
特集:健康長寿の筋トレ入門
2025年9月 2日号(8/26発売)

「何歳から始めても遅すぎることはない」――長寿時代の今こそ筋力の大切さを見直す時

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 2
    「どんな知能してるんだ」「自分の家かよ...」屋内に侵入してきたクマが見せた「目を疑う行動」にネット戦慄
  • 3
    脳をハイジャックする「10の超加工食品」とは?...罪悪感も中毒も断ち切る「2つの習慣」
  • 4
    【クイズ】1位はアメリカ...稼働中の「原子力発電所…
  • 5
    「1日1万歩」より効く!? 海外SNSで話題、日本発・新…
  • 6
    イタリアの「オーバーツーリズム」が止まらない...草…
  • 7
    「ガソリンスタンドに行列」...ウクライナの反撃が「…
  • 8
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 9
    「美しく、恐ろしい...」アメリカを襲った大型ハリケ…
  • 10
    なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋…
  • 1
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 2
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 3
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット民が「塩素かぶれ」じゃないと見抜いたワケ
  • 4
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 5
    なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋…
  • 6
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 7
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自…
  • 8
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 9
    20代で「統合失調症」と診断された女性...「自分は精…
  • 10
    脳をハイジャックする「10の超加工食品」とは?...罪…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 8
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 9
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 10
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中