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ウクライナ戦争

不屈のウクライナ、失ったクルスクの代わりにベルゴロドに侵攻――ロシアは否定

Russia Denies Reports of New Border Incursion by Ukraine in Belgorod

2025年3月27日(木)14時35分
マヤ・メララ、ジョン・フェン

ロシア国防省は、侵攻を阻止したと主張している。同省は同日テレグラムに、「すべての攻撃は『北部』部隊の国境警備隊、砲撃、FPVドローンによって撃退された。ロシア連邦の国境を越えることは許されなかった」と投稿した。

しかし、クレムリン寄りの軍事ブロガーの情報を引用した米シンクタンク戦争研究所(ISW)は3月24日、ウクライナ軍がデミドフカ村とポポフカ村周辺でロシア領内へ進軍したと報じた。

ワシントンD.C.に拠点を置くISWは、ロシアの軍事ブロガーによる未確認情報として「ロシア軍がデミドフカとポポフカを奪還し、プリレシエの西側へ進軍した」とも伝えている。だが別の一部の軍事ブロガーは異なる見解を示し、「ウクライナ軍がデミドフカを攻撃し、集落の南部で争奪戦が起こっている」と報じた。

ロシアの複数の軍事ブロガーは、3月24日から25日にかけて、ロシア軍がポポフカ方面へ進軍するウクライナ軍を押し返したとも報じている。本誌は、これらの主張を独自に検証できていない。

戦闘が激化する中、ベルゴロド州知事のヴャチェスラフ・グラドコフ氏はテレグラムで、「ティシャンカ村のほぼ全住民が避難した」と述べた。同氏によれば、この村は「国境から数キロメートルの地点にあり、状況は厳しい」とし、ウクライナ軍の攻撃で住宅や公共施設が破壊されたと報告した。

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