最新記事
DOGE

イーロン・マスクのDOGEからグーグルやアマゾン出身のテック人材が流出、連名で抗議の辞職

More Than 20 Staffers Quit Musk's DOGE, Rebuke Trump Admin Government Cuts

2025年2月26日(水)17時19分
ゲイブ・ウイスナント、ヘスス・メサ

「私たちは政権が代わっても、アメリカ国民に奉仕し、憲法への誓いを守ることを宣誓した」と、21人の職員は連名で提出した辞表に記した。「しかし、もはやこれらの誓約を守ることができないことは明らかだ」。

職員たちはまた、連邦政府の縮小をめざすドナルド・トランプ大統領の下で、職員を選別するためにマスクが採用した面接官の多くは、仕事に必要なスキルや経験に欠ける政治的イデオローグであると警告した。

「面接官のなかには、名乗ることを拒否し、政治的忠誠心について質問し、同僚同士を対立させようとした」と、彼らは辞表のなかで明らかにした。

「技術的な問題への理解が乏しい者もいた。多くは若く、イデオロギーに流され、政府の技術を向上させることへの純粋な関心よりもマスクへの憧れに突き動かされているように見えた」

「このプロセスは重大なセキュリティ上のリスクを産み出した」と職員たちは指摘した。

DOGEの前身は連邦政府の米国デジタルサービス(USDS)という機関だ。バラク・オバマ政権が国民皆保険を目指して作ったオンラインポータル、Healthcare.govに障害が相次いだ反省から立ち上げた専門機関だ。

その幹部の多くは、グーグルやアマゾンといった大手テック企業で上級職を歴任した人物で、公共サービスに貢献したいという思いから政府に参加していた。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ政権の「敵性外国人法」適用は違法 連邦地裁

ビジネス

伊藤忠商事、今期2.2%増益見込む 市場予想と同水

ワールド

米予算教書、FBIや麻薬取締局の予算削減と関係筋 

ワールド

トランプ氏、2日に予算教書公表 環境・対外援助など
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 2
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来が来るはずだったのに...」
  • 3
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が書かれていた?
  • 4
    ウクライナ戦争は終わらない──ロシアを動かす「100年…
  • 5
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 6
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 7
    インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度
  • 8
    悲しみは時間薬だし、幸せは自分次第だから切り替え…
  • 9
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
  • 10
    目を「飛ばす特技」でギネス世界記録に...ウルグアイ…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 7
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 8
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 10
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中