最新記事
イスラエル

ハマス奇襲以来でイスラエルの最も悲痛な日── 拉致された乳幼児、遺体で帰還 停戦はもつか

Hamas to release bodies of Bibas Brothers, youngest hostages taken on Oct 7

2025年2月20日(木)19時52分
モニカ・セイガー
ハマスの戦闘員に拉致された母親と2人の息子

2023年10月7日、ハマスに拉致された母親と2人の息子。生還の願いも空しく…… Sky News/YouTube

<2月20日、ハマスは予告通り人質4人の遺体をイスラエルに引き渡した。身元の特定はこれからだが、うち3人は乳幼児と、彼らを抱いて守ろうとした母親とみられている>

ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの交渉責任者が2月18日に演説を行い、週末までにイスラエル人の人質4人の遺体を引き渡すと表明した。この中には、拉致されたビバス家のメンバーのうちまだ解放されていなかった母親と乳幼児の3人も含まれているはずだ。

【動画】ハマスの戦闘員に拉致された母親と2人の息子

イスラエルとハマスは1月に、パレスチナ自治区ガザでの壊滅的な戦争を一時停止することで合意した。だがイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とドナルド・トランプ米大統領は「全ての人質が解放されなければガザ地区での軍事作戦を再開する」と警告しており、戦闘終結までの道のりは依然として険しいままだ。

ガザの保健省によれば、1年以上にわたって続いているこの戦争で、ガザ地区ではこれまでに4万6000人以上が死亡している。

ビバス家の2人の男児は、2023年10月7日にハマスがイスラエルに対して行った奇襲攻撃を象徴する存在となり、2人の子どもを抱えた母親のシリがハマスの戦闘員に囲まれて恐怖の表情を見せる映像はイスラエルはもちろん世界に衝撃を与えた。

ハマスの交渉責任者であるハリル・アルハイヤは演説の中で、パレスチナ人の囚人解放と引き換えに、シリ・ビバスと彼女の2人の息子(拉致当時生後9カ月だったクフィルと4歳だったアリエル)を含む4人の遺体をイスラエル側に引き渡すと述べた。

事件
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

グリーン英中銀委員、インフレ圧力や賃金上昇指標を依

ビジネス

米ITA支援の外国政府調達契約、25年は前年比3倍

ビジネス

ドイツ25年借入額、当初計画下回る 歳出減と歳入増

ワールド

デンマーク首相、NATO事務総長と北極圏の安全保障
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:「外国人問題」徹底研究
特集:「外国人問題」徹底研究
2026年1月27日号(1/20発売)

日本の「外国人問題」は事実か錯誤か? 7つの争点を国際比較で大激論

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 2
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレアアース規制で資金が流れ込む3社とは?
  • 3
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 4
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味…
  • 5
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 6
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 7
    老化の9割は自分で防げる...糖質と結び付く老化物質…
  • 8
    韓国が「モンスター」ミサイルを実戦配備 北朝鮮の…
  • 9
    40代からは「積立の考え方」を変えるべき理由──資産…
  • 10
    コンビニで働く外国人は「超優秀」...他国と比べて優…
  • 1
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世界一危険」な理由
  • 2
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 3
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の船が明かす、古代の人々の「超技術」
  • 4
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 5
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 6
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 7
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 8
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 9
    世界最大の埋蔵量でも「儲からない」? 米石油大手が…
  • 10
    中国のインフラ建設にインドが反発、ヒマラヤ奥地で…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中