韓国・戒厳令は「本気ではなかった」?...すっかり居直った尹錫悦大統領の主張とは?

Defiant Yoon Vows to Fight On

2024年12月17日(火)14時50分
ミッチ・シン(ディプロマット誌韓国特派員)

大統領というより容疑者

12月12日のテレビ演説で尹が語った内容は、一連の事態に関与した主要人物の証言と真っ向から対立している。捜査は今なお継続中であり、この日の発言は大統領の演説というより、重大犯罪の容疑者がかたくなに容疑を否認したものと見なすのが妥当だ。

国家警察庁の国家捜査局は、内乱容疑で尹に対する捜査を開始した。しかし大統領府は11日、当局からの捜索・押収の要請に応じることを大統領権限で拒否している。


司法当局の捜査にも大統領の権限停止を試みる国会の動きにも、尹は徹底抗戦する構えを見せている。仮にも大統領の地位を剝奪されれば、自身や側近に対する刑事訴追を阻止するさまざまな権限も失うことになるからだ。

尹の演説を受け、与党の韓代表は記者会見で、尹が12月7日に行った約束を翻したのは遺憾だと表明。事態を打開する方策を見いだそうと努めてきたが、尹の大統領としての職務権限を停止するには弾劾しかないという考えに至ったと述べた。

韓が弾劾に賛成する意向を公式に表明したことで、韓に近い議員らの間では14日の弾劾投票で賛成票を投じる機運が高まり、尹のテレビ演説を待たずに、既に5人の与党議員が賛成の意向を示していた。与党から8人以上が賛成し、野党が一致団結していれば弾劾は成立する。

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