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フィリピンのドゥテルテ副大統領、マルコスJr.大統領「殺害」指令の衝撃と波紋

2024年12月2日(月)12時02分
セバスチャン・ストランジオ(ディプロマット誌東南アジア担当エディター)

今年6月には、副大統領と教育相を兼務していたドゥテルテが教育相の職を辞任し、大統領一派に「利用された」と感じていると不満を述べていた。ドゥテルテは23日の会見でも、マルコス政権が「政敵を巧みに迫害する一方で、国民に奉仕していない」と批判している。

こうした攻撃に対し、マルコス陣営は国家権力を使って反撃している。議会のマルコス支持派は、ドゥテルテが副大統領および教育相として政府資金を不正利用した疑いについて調査を開始した。23日の会見も、この疑惑に関して行われたものだった。


議会は、かつての超法規的殺人をめぐり、ドゥテルテの父親であるロドリゴ・ドゥテルテ前大統領に対する調査にも乗り出している。ドゥテルテ父も、マルコス政権への批判を繰り返してきた。

両陣営の対立は、今後さらに激化するだろう。2025年5月の中間選挙(議会選と地方選を実施)は、マルコスとドゥテルテの代理戦争になると予想される。しかも、サラ・ドゥテルテは2028年の大統領選への意欲も示している。

ドゥテルテ陣営は、自分たちの行動を1986年の「ピープルパワー革命」と重ね合わせ始めている。この革命では、大規模な民衆運動により、マルコスの父フェルディナンド・マルコスの長期独裁政権が崩壊した。

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