真の狙いは「世界支配」...トランプを「神に選ばれし者」と信じるキリスト教右派の集会を覗いてみたら【潜入ルポ】

Trump as God’s Chosen One

2024年10月22日(火)18時11分
モリー・オルムステッド(スレート誌記者)

ウォルナウは愛に満ちた言葉で1日を締めくくった。「主の名において、私はサタンを退ける。彼らからその手を離せ」と厳かに祈り、参加者に隣に座っている人を抱き締めなさいと語りかけた。

遠くの雲に稲妻が走った。ウォルナウはキーボードの前に座り、黙示録の一節を引用した軽快な即興演奏で退場を促した。ぞろぞろとテントを出ていく誰もが高揚していた。


トランプと相思相愛になって

最初の「大覚醒」は、18世紀から19世紀にかけてアメリカ植民地と合衆国に広まった信仰復興運動であり、キリスト教福音派をこの国の永続的かつ強固な勢力として確立させた。

ウォルナウが新たに始めようとしている「大覚醒」は、約30年前の福音派のある試みにさかのぼり、パンデミックの最中に勢いを増した。

1990年代に福音派のあるグループが、キリスト教における新たな革命を思い描いた。彼らはそれを「新使徒的改革(NAR)」と呼び、神の声を直接聞くことができて、神の力を日常的な奇跡として伝える伝道師や預言者を中心に、礼拝を再編成しようと考えた。

これらの伝道師や預言者の大半は大きな組織や教派に属していなかった。独自の教会を持つ者もいれば、ウォルナウのように集会やテレビ、ソーシャルメディアを通じてメッセージを伝える巡回説教師もいた。

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