最新記事
情報流出

トランプが銃撃を語る電話音声が流出「バイデンは親切だった」「世界最大の蚊かと思ったら弾丸」

What Biden Said to Trump in Post-Shooting Phone Call Revealed in RFK Leak

2024年7月17日(水)18時23分
テオ・バーマン
ドナルド・トランプ前大統領

7月16日、共和党全国大会(RNC)2日目、米ウィスコンシン州ミルウォーキーのファイザーブ・フォーラムで、息子と話す共和党大統領候補で元米大統領のドナルド・トランプ Andrew Kelly-Reuters

<ロバート・ケネディJr.の息子がリークした動画には、銃撃を受けた後に行われたバイデンとの「電話会談」の様子を語るトランプの声が>

ドナルド・トランプ前大統領の暗殺未遂事件が起きた後、トランプとジョー・バイデン大統領が電話で語った内容が、無所属で大統領選挙に出馬しているロバート・ケネディJr.の息子によって7月16日にリークされた。

【動画】リークされたトランプとロバート・ケネディJr.の電話音声

「ボビー」の愛称で知られる息子のロバート・F・ケネディ3世がX(旧ツイッター)に投稿したのは、14日に父親がトランプと電話する様子を捉えたとする動画。トランプは電話の中で、耳を撃たれた13日のペンシルベニア州での集会の後、バイデンが電話で語った内容に言及している。

トランプは動画の中で、銃撃後、バイデンは自分に対して「とても親切」で、耳を撃たれたときにどう感じたか尋ねられたと話している。

トランプはこう言った。「とても興味深いことに、彼は実際とても親切だった。電話をかけてきて『なぜ右に動こうと思ったんだ?!』と質問してきた。なぜなら(あのとき)私は真っすぐ前を見ていたから」

「私は『ちょうどグラフを示そうとしていたんだ』と答えたが、そのグラフがこの国に流入している移民たちのグラフだとは、彼には言わなかったよ。私は単に、グラフを示すために頭をちょっと回したんだ。そのとき、それが私を揺さぶった。世界最大の蚊のように感じられたが、弾丸がかすめたんだ」

「AR-15か何かだと言われた。かなり強力な銃だ。そうだろう?」

ニューズウィークはバイデン・トランプ両陣営にメールでコメントを求めている。

ボビー・ケネディは投稿後すぐに動画を削除したが、すでに何千回も共有されていた。以降、この動画は、ほかのXユーザーによって次々とアップロードされている。

動画のキャプションを見る限り、ボビーがこの動画を共有したのは、子供のワクチン接種に対するトランプの考えを示すためだったようだ。

このリークの直後、ロバート・ケネディJr.は、トランプに謝罪する声明を発表した。

「トランプ大統領から電話があったとき、私はうちの映像作家(編集部注:息子のボビー・ケネディ3世は映画監督)と収録しているところだった。すぐに録画をやめるよう指示するべきだった。これが投稿されたことを面目なく思っている。申し訳なかった」

トーマス・マシュー・クルックスがトランプを狙撃し、集会の聴衆1人が死亡、2人が負傷して以降、バイデンは政治的暴力を非難する声明を複数発表している。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イスラエルがイラン再攻撃計画か、トランプ氏に説明へ

ワールド

プーチン氏のウクライナ占領目標は不変、米情報機関が

ビジネス

マスク氏資産、初の7000億ドル超え 巨額報酬認め

ワールド

米、3カ国高官会談を提案 ゼレンスキー氏「成果あれ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦い」...ドラマ化に漕ぎ着けるための「2つの秘策」とは?
  • 3
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身…
  • 6
    70%の大学生が「孤独」、問題は高齢者より深刻...物…
  • 7
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 8
    中国最強空母「福建」の台湾海峡通過は、第一列島線…
  • 9
    ロシア、北朝鮮兵への報酬「不払い」疑惑...金正恩が…
  • 10
    週に一度のブリッジで腰痛を回避できる...椎間板を蘇…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 9
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 8
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中