最新記事
動物

サバンナの真ん中で「車が故障」して立ち往生...怒った巨大なゾウが背後から突進してくる「緊迫の瞬間」

Terrifying Moment Safari Car Followed by Angry Elephant Breaks Down

2023年11月12日(日)13時00分
スー・キム
アフリカゾウ

Piotr Poznan/Shutterstock

<ガーナでサファリツアーを楽しんでいた家族を襲った「恐怖」のハプニング。攻撃的になったときのゾウの危険性を実感することに>

アフリカ西部のガーナで、3歳の子どもを含むサファリツアーの参加者が恐ろしい体験をした。彼らが乗った車がサバンナの大自然のなかで故障し、そこにゾウが突進しようとしてきたのだ。緊迫した当時の状況は動画に収められており、明らかにイラついた様子のゾウと、何とかゾウを追い払おうとするパークレンジャーの姿を見ることができる。

■サバンナの真ん中で「車が故障」して立ち往生...背後から怒った巨大なゾウが突進してくる「緊迫の瞬間」

TikTokに投稿されて話題をさらった動画には、ガーナ北部のモレ国立公園で起きた緊迫の瞬間が映っている。動画は、TikTokとInstagramで「@travelwith_daan」として知られる34歳のダニエル・レイネンが10月12日に撮影したもので、当時レイネンは、幼児を含む3人とツアーカーに乗っていた。レイネンは本誌の取材に対し、ツアー参加者は、幼児とその母親を含む女性3人で、パークレンジャーと運転手が同行していたと説明している。

動画には、次のようなメッセージが重ねられている。「POV(視点):サファリツアー中に車が故障し、怒ったゾウに追いかけられている」。また、投稿には次のようなキャプションが付いている。「こんなに怖い思いをしたのは初めて」

動画の冒頭にはサファリカーの側面が映っており、車体からタイヤがほとんど外れかけているのが分かる。その後、視点は車の反対側に切り替わる。子どもを抱いた女性ともう一人の女性が車から降りようとするなか、2人のサファリスタッフが、ゾウを追い払おうとして足を踏み鳴らしている。

レイネンが本誌に提供した別の動画には、ゾウが茂みから出てきて、車に向かって歩いてくる様子が映っている。車に非常に近いところまで迫っており、走り去ろうとする車から、「行け、行け、行け、行け」という声が聞こえてくる。

昨年は500人がゾウに襲われて犠牲に

ゾウは穏やかな巨人と考えられているかもしれないが、何らかの脅威や身の危険を感じると攻撃的になることがある。世界的なデータ調査会社スタティスタがまとめたデータによれば、ゾウは世界で多くの人命を奪っている動物のなかの一つであり、2022年には500人が犠牲となっている。

最初に遭遇したとき、ゾウは遠くにいたとレイネンは話している。ゾウはとてもゆっくり移動していると判断したのか、レンジャーは気にしていないようだったという。しかしその後、「どんどん近づいてきて、突進してきた。少なくとも、耳をばたつかせたり、音を立てたりして、私たちがそこにいることへの不満を表現していた」

ビジネス
「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野紗季子が明かす「愛されるブランド」の作り方
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米、イラン産石油「影の船団」に制裁発動

ビジネス

最新のインフレ指標は良好、持続的改善が必要=米シカ

ワールド

ウクライナ巡る協議「何かに近づいている」とトランプ

ビジネス

ECB総裁、ウクライナ向け「賠償ローン」でEUの合
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末路が発覚...プーチンは保護したのにこの仕打ち
  • 2
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 6
    ゆっくりと傾いて、崩壊は一瞬...高さ35mの「自由の…
  • 7
    おこめ券、なぜここまで評判悪い? 「利益誘導」「ム…
  • 8
    9歳の娘が「一晩で別人に」...母娘が送った「地獄の…
  • 9
    円安と円高、日本経済に有利なのはどっち?
  • 10
    中国の次世代ステルス無人機「CH-7」が初飛行。偵察…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 9
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 10
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中