最新記事
犯罪

生徒同士の性的行為を、高校職員が撮影...女生徒を脅して性的行為を迫った罪で逮捕

2023年3月4日(土)15時45分
クラリッサ・ガルシア
アメリカの高校(イメージ画像)

イメージ画像 Jetta Productions-iStock

<逮捕された高校職員は生徒2人を校舎内の一室に案内し、そこで「好きなことをしていい」と語ったという>

米フロリダ州で、高校の指導者(37)が16歳の生徒2人に校舎内で性行為をさせたうえ、その様子を撮影。その後、そのうちの1人である女生徒に対して自分と性行為をするよう脅迫したとして逮捕された。

■【動画】高校職員が生徒同士の性的行為を撮影し、自分ともするよう女生徒を脅迫

地元メディアのNBC 6が入手した供述書によると、ユニエスキー・ラミレス=マルチネス容疑者は、マイアミ郊外にあるダウンタウン・ドラール・チャーター・アッパー・スクールに陸上競技の指導者兼監視員として着任したばかりだった。

令状によると、容疑者が生徒らに接触したのは2月14日。2人にいかがわしい質問をした後、彼らを校舎内の一室に連れて行き、そこで「好きなこと」をしていいと発言。その後、別の部屋に連れて行き、生徒らが性行為におよぶ様子をマジックミラー越しに撮影したという。

隣室から撮影された映像には、容疑者が生徒らに向かって親指を立てている様子や、拳を突き出すしぐさをする様子も映っていた。

そして翌日、容疑者は女生徒に対し、自分とも性的関係を持たせることを目的に、彼女は「経験豊かな人」と付き合うべきだと伝えたという。令状によれば、容疑者は女生徒に対して自分は未成年が好みだと語り、彼女が申し出を断ると嫌がらせを続けた。

ニューヨーク・ポスト紙が令状を引用して報じたところによると、女生徒は、誘いに応じなければもう1人の生徒にうそを伝えると脅されたため、警察に通報した。生徒らの名前は公表されていない。

立場を利用して生徒を食い物に

ラミレス=マルチネス容疑者は、2月27日に逮捕され、ドラール警察が写真を公開した。容疑者が問われているのは、権威者による生徒に対する罪、保護監督の権威を持つ者が未成年者を性的暴行に当たる行為に誘った罪、未成年者に性的行為を促した罪だ。記録によれば、保釈金は4万ドルに設定されたが、3月1日時点では容疑者は保釈されていない。

ドラール警察のエドウィン・ロペス本部長はNBC 6に対し、容疑者は「極めて危険な人物」だと述べ、「生徒を食い物にし、ホルモン的に独特な年齢にあってソーシャルメディアや人間関係のプレッシャーにさらされている生徒たちを利用している」と指摘した。また、容疑者は「権威者」として、「そうした若い男女を人生の次の段階へと導く」べきだったと述べた。

ロペスはさらに、「容疑者は着任して数週間で複数の重罪を犯した」「こうした人物を拘束できることは喜ばしい」と話した。

一方、学校側はNBC 6に対し、容疑者は「直ちに解雇され」、「最初の報告以来、学校の敷地には立ち入っていない」と説明している。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ドイツ首相、ガソリン車などの販売禁止の緩和を要請 

ワールド

米印貿易協定「合意に近い」、インド高官が年内締結に

ワールド

ロシア、ワッツアップの全面遮断警告 法律順守しなけ

ワールド

ハンガリー首相、ロシア訪問 EU・NATO加盟国首
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 4
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 5
    「攻めの一着すぎ?」 国歌パフォーマンスの「強めコ…
  • 6
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 7
    エプスタイン事件をどうしても隠蔽したいトランプを…
  • 8
    子どもより高齢者を優遇する政府...世代間格差は5倍…
  • 9
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 10
    メーガン妃の「お尻」に手を伸ばすヘンリー王子、注…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネディの孫」の出馬にSNS熱狂、「顔以外も完璧」との声
  • 4
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 5
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 6
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 7
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 8
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中