最新記事

米政治

「トランプは『獄中』で残りの人生を過ごすことになる」米下院議員

Trump Likely to Be Indicted, Will End Life 'Behind Bars,' Congressman Says

2022年12月26日(月)19時25分
アンドリュー・スタントン
トランプ

Marco Bello-REUTERS

<米下院特別委員会が議事堂襲撃事件の最終報告書を発表して話題を呼んだが、同委員会の委員の1人が衝撃的な「予告」を行った>

ドナルド・トランプ前大統領は起訴され、残りの人生を「獄中」で過ごすことになりそうだ――と、ジェイミー・ラスキン米下院議員は12月24日に語った。

メリーランド州選出の民主党議員であるラスキンは、2021年1月6日に連邦議会議事堂で起きた暴動を調査する下院特別委員会の委員を務めていた。

特別委員会は数カ月かけて、この暴動でトランプが果たした役割を徹底的に調べた。当時、トランプの支持者たちは、ジョー・バイデン現大統領が大統領選で選挙人団の票を過半数獲得したと議会で認定されるのを阻止するため、暴力的な抗議を行った。

そのきっかけは、不正投票がまん延しているという、トランプによる根拠のない主張だったとされている。

特別委員会は12月22日、最終報告書を公表。司法省に対して、トランプを4つの容疑で刑事責任に問うべきだと勧告した。

これは数カ月にわたる調査の結論であり、ほかにも複数の調査を受けているトランプは、さらなるプレッシャーを受ける結果となった。

ラスキンは24日、Yahoo!ニュースのポッドキャスト「スカルダガリー」に出演し、この報告書の重要性について語った。暴動に関与したとされるトランプを、もしメリック・ガーランド司法長官が起訴しなかったら「本当に驚く」と言い、トランプが選挙認定の「妨害」を意図していたことは「明白」だと言い添えた。

「下っ端の『歩兵』だけでなく、中心人物を確実に起訴することが極めて重要だと思う」と、ラスキンは語った。「何百もの歩兵を刑務所に送り、極めて明白な中心人物を起訴せずに放っておくのは間違っている」

ラスキンによれば、もしトランプが有罪になれば、残りの人生を刑務所で過ごす可能性もあるという。

「トランプがしたことすべてに、最初から深い罪がある。彼は自分の行動の結果と向き合い、その代償を払うべきだと私は本気で思っている」

「トランプは、おそらくシークレットサービスのエージェントとともに、獄中で厭世的な余生を送ることになるかもしれない」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

トムソン・ロイター、第1四半期は予想上回る増収 A

ワールド

韓国、在外公館のテロ警戒レベル引き上げ 北朝鮮が攻

ビジネス

香港GDP、第1四半期は+2.7% 金融引き締め長

ビジネス

豪2位の年金基金、発電用石炭投資を縮小へ ネットゼ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉起動

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    ポーランド政府の呼び出しをロシア大使が無視、ミサ…

  • 6

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 7

    米中逆転は遠のいた?──2021年にアメリカの76%に達し…

  • 8

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 9

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 10

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 8

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 9

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」…

  • 10

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中