最新記事

アメリカ政治

共和党予備選で刺客に敗北した反トランプのチェイニー、大統領選出馬を検討

2022年8月18日(木)09時45分
共和党予備選挙で敗北した「反トランプ派」のリズ・チェイニー

11月の米中間選挙に向けた西部ワイオミング州の共和党予備選挙で敗北した「反トランプ派」のリズ・チェイニー下院議員は17日、トランプ前大統領に対抗するため全力を尽くすと言明し、自らが大統領選に出馬するかどうかを数カ月以内に決定すると表明した。DAVID STUBBS / REUTERS

11月の米中間選挙に向けた西部ワイオミング州の共和党予備選挙で敗北した「反トランプ派」のリズ・チェイニー下院議員は17日、トランプ前大統領に対抗するため全力を尽くすと言明し、自らが大統領選に出馬するかどうかを数カ月以内に決定すると表明した。

16日に実施されたワイオミング州の連邦下院選・共和党予備選では、トランプ前大統領を激しく批判してきた現職チェイニー議員がトランプ氏の推薦する候補に敗れる結果となった。

チェイニー氏はNBCのニュース番組「トゥデイ」で、「トランプ氏をホワイトハウスの大統領執務室から締め出すために必要なことを行う」とし、大統領選への出馬を検討していることを明らかにした。

さらに「トランプ氏が米国に非常に重大な脅威とリスクを及ぼし続けると確信している。トランプ氏を打ち負かすには共和党、民主党、無党派の広範かつ団結した戦線が必要で、私はそれに加わる意向だ」と語った。

また、アラスカ州で連邦上院選の予備選では、エジソン・リサーチによると、トランプ前大統領の弾劾に賛成した共和党の現職のリサ・マーカウスキー議員が他の3人の候補と共に本選に進む見込みとなった。

トランプ氏が支持する共和党のケリー・ツィバカ候補と民主党のパトリシア・チェスブロ候補も本選に駒を進める見込み。

エジソンによると、予想集計72%時点でマーカウスキー氏が42.7%で僅差のトップ、次いでツィバカ氏が41.4%、民主党のチェスブロ氏が6.2%。同州の超党派予備選では、上位4候補が11月の中間選挙で争う。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2022トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

スペイン国防相搭乗機、GPS妨害受ける ロシア飛び

ワールド

米韓、有事の軍作戦統制権移譲巡り進展か 見解共有と

ワールド

中国、「途上国」の地位変更せず WTOの特別待遇放

ワールド

米、数カ月以内に東南アジア諸国と貿易協定締結へ=U
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ハーバードが学ぶ日本企業
特集:ハーバードが学ぶ日本企業
2025年9月30日号(9/24発売)

トヨタ、楽天、総合商社、虎屋......名門経営大学院が日本企業を重視する理由

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の小説が世界で爆売れし、英米の文学賞を席巻...「文学界の異変」が起きた本当の理由
  • 2
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ」感染爆発に対抗できる「100年前に忘れられた」治療法とは?
  • 3
    コーチとグッチで明暗 Z世代が変える高級ブランド市場、売上を伸ばす老舗ブランドの戦略は?
  • 4
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 5
    「汚い」「失礼すぎる」飛行機で昼寝から目覚めた女…
  • 6
    筋肉はマシンでは育たない...器械に頼らぬ者だけがた…
  • 7
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の…
  • 8
    カーク暗殺をめぐる陰謀論...MAGA派の「内戦」を煽る…
  • 9
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、…
  • 10
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍…
  • 1
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 2
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分かった驚きの中身
  • 3
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の物体」にSNS大爆笑、「深海魚」説に「カニ」説も?
  • 4
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ…
  • 5
    筋肉はマシンでは育たない...器械に頼らぬ者だけがた…
  • 6
    【動画あり】トランプがチャールズ英国王の目の前で…
  • 7
    日本の小説が世界で爆売れし、英米の文学賞を席巻...…
  • 8
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、…
  • 9
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍…
  • 10
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 6
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 9
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 10
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中