最新記事

動物

監視カメラ越しに休暇中の飼い主「なんてこった!」 ペットホテルを脱走し帰宅した犬

2022年6月29日(水)18時25分
佐藤太郎

YouTube/Storyful Viral

カンザス州レネクサ在住のジェレミー・ヘンセンさんとサラさん夫婦は、ラスベガスで休暇を過ごしていたところ、思わぬハプニングに見舞われた。

ヘンセンさん夫妻は普段、飼い犬のデクスターと暮らしているが、何百マイルも離れたラスベガスには連れていけないため、自宅から3.2キロメートルほどのペットホテルに5日間預けることにした。大切な愛犬ゆえにペットホテルならば安全だと考え、安心してバカンスに出かけた。

スマホを見てびっくり

ラスベガスで過ごしていると、ふとジェレミーさんの携帯にカンザスの自宅に来客があったことを知らせる通知が届いた。夫妻は外出先でもスマートフォンで自宅内外の様子を確認できるRingカメラを設置している。

早速、玄関の様子を見てみると、2人は目を疑った。そこには、ペットホテルにいるはずのデクスターが玄関のドアを叩き、「中に入れてくれ」と言わんばかりに鳴く姿が映し出されていた。

ペットホテルを抜け出すには高さ1.8メートルのフェンスを乗り越え、3キロメートル以上の距離を移動しなければならない。確実に分かるのは、デクスターがどうにかして障害をクリアし、家まで自力でたどり着いたということだけ。ジェレミーさんによると、デクスターの脚だと少なくとも90分はかかったはずだという。

「私たちは2人とも、『なんてこった、デクスターだ!』という感じでした」と、ヘンセンさん夫妻。

ヘンセンさん夫妻はすぐさまデクスターがいるはずのペットホテルに連絡し、自分の犬が脱走して自宅玄関にいるから保護してほしい、と伝えた。ペットホテルのスタッフが到着するまで、夫妻はスピーカー越しにデクスターに話しかけて落ち着かせようとした。間も無く、到着したスタッフによってデクスターは無事に保護されたそうだ。

普段は賢い犬

このエピソードはネットで拡散され、夫妻はInside Editionのインタビューに答えた。ペットホテルを脱走した愛犬について「明らかに、私たちがいなくなったという事実を理解しておらず、ただ私たちが家にいると思ったんでしょう」と振り返る。

dogescapesfrompethotel002.jpg

普段のデクスター YouTube/FOX4 News Kansas City 


大脱走劇を演じ、人間を驚かせたデクスターだが、普段は夫妻を守ろうという使命感に溢れた「賢い」忠犬という。

ひょっとすると、賢さは夫妻が思う以上かもしれない。

デクスターの脱走劇で盛り上がるネットユーザーは、デクスターがこう言っていると想像した。

「おい! 俺抜きでバケーションに行けると思っているのか?」──デクスターの本心を知ることはできない。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

SBI新生銀行、東京証券取引所への再上場を申請

ワールド

ルビオ米国務長官、中国の王外相ときょう会談へ 対面

ビジネス

英生産者物価、従来想定より大幅上昇か 統計局が数字

ワールド

トランプ氏、カナダに35%関税 他の大半の国は「一
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:大森元貴「言葉の力」
特集:大森元貴「言葉の力」
2025年7月15日号(7/ 8発売)

時代を映すアーティスト・大森元貴の「言葉の力」の源泉にロングインタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 2
    トランプ関税と財政の無茶ぶりに投資家もうんざり、「強いドルは終わった」
  • 3
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に...「曾祖母エリザベス女王の生き写し」
  • 4
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 5
    アメリカを「好きな国・嫌いな国」ランキング...日本…
  • 6
    名古屋が中国からのフェンタニル密輸の中継拠点に?…
  • 7
    アメリカの保守派はどうして温暖化理論を信じないの…
  • 8
    【クイズ】日本から密輸?...鎮痛剤「フェンタニル」…
  • 9
    犯罪者に狙われる家の「共通点」とは? 広域強盗事…
  • 10
    ハメネイの側近がトランプ「暗殺」の脅迫?「別荘で…
  • 1
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...APB「乗っ取り」騒動、日本に欠けていたものは?
  • 4
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 5
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 6
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 7
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 8
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」…
  • 9
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 10
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中