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オミクロン株

初対面の人の家でロックダウンも...超厳戒態勢で、中国は五輪を成功させられるか

2022年1月18日(火)18時23分
ジェームズ・パーマー(フォーリン・ポリシー誌副編集長)

河南省の省都・鄭州でも新型コロナの感染例が数件確認された後、部分的ロックダウンが導入されている。オミクロン株の感染とは確認されていないため、封鎖は地域レベルにとどまっている。

だが、封鎖があまりに急だったため、ある女性は初対面のお見合い相手の家に閉じ込められてしまった。気の毒な彼女のブログ動画は、ネットで大評判になった。

2月上旬の春節の休暇と冬季五輪を前に、中国各地でさらなるロックダウンや旅行制限が行われる可能性は高い。北京や深圳では、一部の当局者が少なくとも1カ月分の食料備蓄などを市民に呼び掛けた。北京当局は既に市民に旅行を控えるよう指示しており、五輪は厳重に隔離された「閉じた輪」の中で開催されることになる。

オミクロン株は他の株に比べると重症化する患者の割合が低いことを示す証拠が増えているが、中国が自信を持って新型コロナ対策の緩和に踏み出すのは、まだまだ先の話になりそうだ。

From Foreign Policy Magazine

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