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バイデンのアジア重視を示したキャンベル元国務次官補起用

Biden Makes His First Bold Move on Asia

2021年1月14日(木)18時03分
マイケル・グリーン(米戦略国際問題研究所アジア担当上級副所長、ジョージタウン大学教授)

キャンベルは誇り高き民主党員だが、超党派外交と対外的な意思統一のためにその調整手腕を発揮してきた。アメリカが無残なまでに分断されている今、彼をアジア外交の司令塔に据える意義は非常に大きい。

当然ながら、アジア各国のメディアはキャンベル起用を大々的に報道するだろう。バイデン政権は発足早々、おいそれとは行かない難題の山に直面することになる。次期大統領に決定的に足りないのは時間だ。それを補うのは、何が重要で、アメリカの持てる力を何に注ぐべきかを見極める戦略的なセンスにほかならない。それには経験に加え、戦略的な意志も求められる。

待ち受ける課題は予想以上に困難かもしれないが、バイデンと彼が国家安全保障担当補佐官に選んだジェイク・サリバンは、キャンベル起用で難題中の難題である対中政策に果敢に取り組む決意を見せた。

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