トランプは今後さらに愛国主義を説き、リベラル派がアメリカについて「憎むべき嘘」をまき散らしていると非難するだろう。上院で最高裁判事の指名承認公聴会が開かれるなか、こうした攻撃はトランプにとって重要性を増すはずだ。リベラル派が唱える「新理論」の実際の内容を詳しく知ったら、アメリカの誠実な一般市民は引くことだろう。

この価値観をめぐる議論に押されてコロナ関連の議論は二の次になり、それが共和党には非常に有利に働く。実際は人種のことなど頭になくても、個人や集団を批判すれば「人種差別主義者」扱いされるのはショックだという高齢者は多い。彼らにしてみれば、前回大統領選でヒラリー・クリントンがトランプ支持者を「嘆かわしい集団」呼ばわりしたのに匹敵する扱いだ。

アメリカはどんな国になりたいのか。それが今回の大統領選のカギである。きっとトランプが勝つはずだ。

<本誌2020年10月13日号掲載>

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