最新記事

WHO

WHO総会への台湾不参加、非常に残念 地理的空白作るべきでない=菅官房長官

2020年5月19日(火)12時47分

菅義偉官房長官(写真)は閣議後会見で、昨日から始まった世界保健機関(WHO)総会への台湾のオブザーバー参加が認められなかったことについて、非常に残念との認識を示し、地理的な空白をつくるべきではないとの見解を表明した。写真は都内で昨年9月撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)

菅義偉官房長官は19日の閣議後会見で、昨日から始まった世界保健機関(WHO)総会への台湾のオブザーバー参加が認められなかったことについて、非常に残念との認識を示し、地理的な空白をつくるべきではないとの見解を表明した。

年次総会への台湾の参加については、日米独などが支持、台湾当局も新型コロナウイルスの感染拡大を封じ込めた経験を共有することの必要性を訴えていた。ただ、中国政府は台湾の参加に「強烈な不満」を示していた。

今回の総会ではコロナウイルスへの対応について検証を求める決議案が欧州連合(EU)の主導で、日本など多くの国が共同提案している。WHO、中国も、検証を受け入れる姿勢を示した。

菅官房長官は、今後も今回と同様の感染症が起きた場合に備え「発生源や初動対応、感染経路など、終息後に十分な検証を行うべき。各国が納得すること、独立性・包括性ある検証が大事だ」と述べた。

(中川泉 )


[東京 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【関連記事】
・「新型ウイルスは実験室で生まれた可能性もある」とする論文が登場
・韓国政府、「K防疫」の成果を発信する最中に集団感染が再発
・トヨタ、国内工場は6月も生産調整 工場稼働状況まとめ
・緊急事態宣言、全国39県で解除 東京など8都道府県も可能なら21日に解除=安倍首相


20200526issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年5月26日号(5月19日発売)は「コロナ特効薬を探せ」特集。世界で30万人の命を奪った新型コロナウイルス。この闘いを制する治療薬とワクチン開発の最前線をルポ。 PLUS レムデジビル、アビガン、カレトラ......コロナに効く既存薬は?

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、米GDP上方改定受け

ビジネス

追加利下げ必要、リスク均衡にらみ「急がず段階的に」

ビジネス

米ダラス連銀総裁、FRB金利目標の見直し提案 「T

ビジネス

歴代FRB議長ら18人、クック理事解任認めぬよう要
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ハーバードが学ぶ日本企業
特集:ハーバードが学ぶ日本企業
2025年9月30日号(9/24発売)

トヨタ、楽天、総合商社、虎屋......名門経営大学院が日本企業を重視する理由

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    週にたった1回の「抹茶」で入院することに...米女性を襲った突然の不調、抹茶に含まれる「危険な成分」とは?
  • 2
    コーチとグッチで明暗 Z世代が変える高級ブランド市場、売上を伸ばす老舗ブランドの戦略は?
  • 3
    クールジャパン戦略は破綻したのか
  • 4
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び…
  • 5
    日本の小説が世界で爆売れし、英米の文学賞を席巻...…
  • 6
    【クイズ】ハーバード大学ではない...アメリカの「大…
  • 7
    中国、ネット上の「敗北主義」を排除へ ――全国キャン…
  • 8
    iPhone17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、Ap…
  • 9
    富裕層のトランプ離れが加速──関税政策で支持率が最…
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 1
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 2
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分かった驚きの中身
  • 3
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ」感染爆発に対抗できる「100年前に忘れられた」治療法とは?
  • 4
    筋肉はマシンでは育たない...器械に頼らぬ者だけがた…
  • 5
    【動画あり】トランプがチャールズ英国王の目の前で…
  • 6
    日本の小説が世界で爆売れし、英米の文学賞を席巻...…
  • 7
    コーチとグッチで明暗 Z世代が変える高級ブランド市…
  • 8
    「ミイラはエジプト」はもう古い?...「世界最古のミ…
  • 9
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の…
  • 10
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 5
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 6
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 7
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 8
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 9
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が…
  • 10
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中