最新記事

朝鮮半島

米国防長官、韓国訪問 日韓対立調停に追われ米軍駐留費負担は協議できず?

2019年8月9日(金)15時56分

エスパー米国防長官(左)は、訪問先のソウルで韓国政府の主要閣僚と相次いで会談し、日韓の対立などについて議論した。写真はソウルで撮影(2019年 ロイター)

エスパー米国防長官は9日、訪問先のソウルで韓国政府の主要閣僚と相次いで会談し、日韓の対立などについて議論した。同氏は米韓同盟の重要性をあらためて強調するとともに、北朝鮮問題で引き続き協力する考えを示した。

韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防相はエスパー氏との会談の冒頭で、日本による韓国への輸出規制は「日韓関係と日米韓3カ国の安全保障協力に悪影響を及ぼしていると指摘した。

韓国政府はこれまで、日本との対立が深まる中、日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄も含めたあらゆる選択肢を模索していることを明らかにしている。同協定は米国も含めた3カ国による情報収集をしやすくするもので、北朝鮮の核・ミサイル開発に対応する上で極めて重要だが、今月24日に更新期限を迎える。

一方、トランプ米大統領は7日、在韓米軍の駐留費について、韓国は米国に対して「さらに多くを支払う」ことに同意してきたと述べ、韓国側の負担について協議を開始したことを明らかにしていた。

ただ、聯合ニュースによると、韓国外務省の報道官は8日、記者団に対し、協議は始まっていないと説明。また、同省の当局者は9日、エスパー長官が韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相との会談では駐留費負担の問題を取り上げなかった述べたという。

鄭国防相は会談で「安保環境がこれほどまでに厳しい時こそ、朝鮮半島の安保状況や米韓同盟について協議するのは非常に意義深い」と指摘。また、6月に韓国と北朝鮮の間にある非武装地帯での米朝首脳会談を実現させたトランプ米大統領の「常識にとらわれない素晴らしい想像力」を称賛した。

[ソウル 9日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2019トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 BTS再始動
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年4月7号(3月31日発売)は「日本企業に迫る サステナビリティ新基準」特集。国際基準の情報開示や多様な認証制度――本当の「持続可能性」が問われる時代へ

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

UAEアルミ生産大手、イラン攻撃受けた精錬所は完全

ワールド

米プラネット・ラボ、イラン周辺の画像公開を無期限停

ワールド

アングル:3月米雇用統計、FRBの金利据え置きシナ

ビジネス

日経平均は小幅続伸で寄り付く、一時400円超高 ハ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙の2大テーマでAI懸念を払拭できるか
  • 2
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 3
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「攻撃的知能」を解剖する
  • 4
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 5
    トランプ、イランに合意期限「米東部時間6日午前10時…
  • 6
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 7
    地面にくねくねと伸びる「奇妙な筋」の正体は? 飛行…
  • 8
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 9
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 10
    血圧やコレステロール値より重要?死亡リスクを予測…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 5
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 6
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 7
    中国がイラン戦争最大の被害者? 習近平の誤った経…
  • 8
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 9
    初の女性カンタベリー大主教が就任...ウィリアム皇太…
  • 10
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中