最新記事

朝鮮半島

トランプ、在韓米軍駐留経費負担は「膨大な損失」

Trump Chides South Korea Over Defense Spending as North Launches Missiles

2019年5月10日(金)17時30分
シェイン・クラウチャー

4月11日、ホワイトハウスで米韓首脳会談が行われた Carlos Barria-REUTERS

<なぜアメリカが韓国を守らなければならないのか、と言わんばかり。北朝鮮がミサイル発射を再開したばかりというのに>

米朝の非核化協議が行き詰まり、北朝鮮がミサイル発射を再開したタイミングだというのに、ドナルド・トランプ米大統領は在韓米軍駐留経費負担に大いに不満だ。

韓国の聯合ニュースが報じた韓国軍の発表によれば、北朝鮮は5月9日16時30分、新五里(シンオリ)ミサイル基地の北部近郊、亀城(クソン)から、短距離ミサイル2発を発射したという。ミサイルは2発とも東シナ海に落下した。5月4日に日本海に向けてミサイル数発を発射したのに続く挑発だ。同国の国営メディアは5日、ミサイル発射は通常の攻撃訓練の一環であり、地域の緊張関係を悪化させてはいないと報じた。

トランプは5月8日夜、フロリダで行われた集会で支持者に対し、アメリカは「とても危険な」地域にある「とても裕福な」国を守るために50億ドルを負担していると述べた。具体的な国名は挙げなかったが、韓国を指すとみられる。

「その国はアメリカを好きでさえない」

トランプは、その国がアメリカに払っている防衛費は5億ドルとした上でこう述べた。「アメリカは45億ドル損しながら、とんでもなくリッチな国を守っている。そしてその国はおそらく、アメリカをあまり好きでない。信じられるか? それなのに我々は、もう何年もこの国を守ってやっているのだ」

それからトランプは、その国の指導者に電話をかけて防衛費負担の増額を求めたところ、交渉の末新たに5億ドルの支払いに相手国が合意し、2カ月後に支払う約束を取りつけたと語った。

「それから2カ月が経った。私は部下に、彼らに電話をして残りを支払いを要求するよう命令した。大丈夫、彼らは支払うだろう」

トランプは2月の閣僚会議でも、似たことを話していた。ただし、その際ははっきりと韓国を名指ししている。

「私たちは韓国を防衛しており、それによって膨大な損失を被っている。年間数十億ドルを出して守ってやっているのだ。韓国は私の依頼に応じ、マイク・ポンペオ国務長官とジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と協議したうえ、防衛費の追加負担として5億ドル支払うことに、昨日合意した」とトランプは述べていた。

「たった数回電話をかけただけで、5億ドルだ。だから私は言ったのだ。『どうして、もっと前に出さなかったのか?』と。すると『誰からも要求されたことがない』と言うのだ。金額を上げるべきだ。もっと負担させなくてはならない。今のところ、アメリカは(韓国の)防衛費に年間50億ドルを使っている」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

台湾総統「26年は重要な年」、主権断固守り防衛力強

ワールド

再送トランプ氏、シカゴやLAなどから州兵撤退表明 

ビジネス

ビットコイン、2022年以来の年間下落 最高値更新

ワールド

ゼレンスキー氏「ぜい弱な和平合意に署名せず」、新年
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめる「腸を守る」3つの習慣とは?
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 5
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 6
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 7
    「すでに気に入っている」...ジョージアの大臣が来日…
  • 8
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 9
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 10
    「サイエンス少年ではなかった」 テニス漬けの学生…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 6
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 7
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 10
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中