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朝鮮半島

南北の雪解け急ピッチ、非核化は置き去り

North and South Korea Troops Cross Border for Peace

2018年12月13日(木)15時30分
トム・オコナー

着々と進む共同事業

北朝鮮は1年余りミサイルの発射も核実験も控えてきた。一部の重要な核施設を破壊したが、一方で新たな施設の建設も進めている。米朝交渉は頓挫したとの憶測もあるが、高官レベルでの接触は続いていると専門家はみる。トランプは先週、金正恩との2度目の会談は来年1月か2月になるだろうと語った。

年内に金正恩のソウル訪問が実現する見通しについては疑問視されているものの、南北融和の動きは急ピッチで進んでいる。軍の通信線の復旧、共同連絡事務所の開設、鉄道の連結に向けた共同調査の開始など、南北の協力でさまざまな事業が実現している。

こうしたなか、韓国の趙明均(チョ・ミョンギュン)統一相はソウル大学で行われた会合で、南北統一に向け人々の意識を変えていく必要があると述べた。

「昨年の今頃は戦争になるのではないかと心配していたが、私たちは今、平和について話し合っている。状況は大きく変わり、統一に向けた教育も転換期を迎えている」

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