最新記事

事故死

【要注意】スマホやヘッドフォンで若者たちが感電死

Teenager Electrocuted After Dropping Phone in Bath

2018年12月13日(木)15時00分
ブレンダン・コール

入浴中スマホを水に落として亡くなった15歳の格闘技ロシア・チャンピオン Instagram

<ロシアではスマホを風呂に落として感電死、マレーシアではスマホにつないだヘッドフォンで感電死。充電中は気を付けたほうがよさそうだ>

ロシアで、15歳の格闘技チャンピオンが、入浴中浴槽にスマートフォンを落として感電死した。シベリアのブラーツクに住むイリーナ・リブニコフは12月8日、充電用のケーブルをつないだ端末を浴室に持ち込んだ。悲劇が起こってしまったのはそのためだ。

姉のタチアナ(25)は、日刊紙コムソモリスカヤ・プラウダにこう言った。「こんなに突然いなくなってしまうなんて。胸が引き裂かれる思いです。あの子がいないと家もガランとしています」

イリーナは、ルールなきボクシングとも言われる格闘技パンクリオンのロシア・チャンピオンで、ナショナルチームの一員だった。

「イリーナはいつもスポーツで成功することを夢見ていた」と、一人の友人は言う。

起こらずに済んだ事故、本人にも周囲にも無念でたまらない死だ。

イルクーツク国立大学の無線電子学部のユーリ・アグラフォノフ部長は死因について次のように言う。「水は電流をよく通す。だから、スマホが水に浸かるとサーキットがショートした。もしスマホがコンセントにつながっていなければ、事故は起こらなかった」

先週はマレーシアでも16歳の男性が家でスマホを充電中に感電死している。ニュー・ストレーツ・タイムズによると、彼は充電中のスマホにつないだヘッドフォンをしていたという。発見されたとき、左耳から血を流していた。火傷も見えた。

充電用のケーブルが不良品で漏電していたのではないかと疑われているが、どこのメーカーのものかはわかっていない。

電子メディアのVICEによれば、ヘッドフォンによる感電死は今年これで少なくとも4件目だという。

ニューズウィーク日本版 脳寿命を延ばす20の習慣
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年10月28日号(10月21日発売)は「脳寿命を延ばす20の習慣」特集。高齢者医療専門家・和田秀樹医師が説く、脳の健康を保ち認知症を予防する日々の行動と心がけ

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら



今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ルーブル美術館強盗、仏国内で批判 政府が警備巡り緊

ビジネス

米韓の通貨スワップ協議せず、貿易合意に不適切=韓国

ワールド

自民と維新、連立政権樹立で正式合意 あす「高市首相

ワールド

プーチン氏のハンガリー訪問、好ましくない=EU外相
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 5
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 6
    ニッポン停滞の証か...トヨタの賭ける「未来」が関心…
  • 7
    ギザギザした「不思議な形の耳」をした男性...「みん…
  • 8
    【インタビュー】参政党・神谷代表が「必ず起こる」…
  • 9
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 10
    「中国は危険」から「中国かっこいい」へ──ベトナム…
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 5
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 6
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 7
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 8
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 9
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 10
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中