最新記事

クールジャパン

安倍政権、漫画村などの海賊版サイトにブロッキングを検討 憲法違反の疑惑残しつつ

2018年4月13日(金)12時20分

4月13日、菅義偉官房長官(写真)は閣議後記者会見で、マンガ・アニメの海賊版サイトが急速に拡大していることを受け、安倍晋三首相から、中長期の対応方針を取りまとめ、可能なものから一刻も早く実施するよう指示があったことを明らかにした。写真は都内で昨年5月撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)

菅義偉官房長官は13日の閣議後記者会見で、マンガ・アニメの海賊版サイトが急速に拡大していることを受け、安倍晋三首相から、中長期の対応方針を取りまとめ、可能なものから一刻も早く実施するよう指示があったことを明らかにした。

政府による緊急対策として、法制度整備までの間、民間事業者が自主的な取り組みとして特に悪質なサイトをブロッキングできるよう制度を検討していくとした。

インターネット関連業界から、こうした措置が憲法に定められている通信の秘密保護を侵害するものとの懸念があることについて「批判は承知しているが、この措置は法制度整備までの臨時的かつ緊急的措置とすること、事業者の自主的措置であり、(悪質と言われている)3つのサイトとそれと同一と見なされるサイトに限定してすることが適当──などの点を明確に確認している」と説明した。

トランプ米大統領が環太平洋連携協定(TPP)への復帰検討を指示したことを受けて、同長官は日本政府として改めて米国に参加を働きかけていく考えを示した。その上で「TPPはガラス細工のような協定。一部のみ取り出して再交渉というのは極めて困難」との認識を示し、米国の考え方を確認したいとした。来週の日米首脳会談のテーマについては、自由貿易の重要性を含む双方の関心事項について意見交換する方向だとした。

19年10月の消費税率引き上げに関し、経済財政諮問会議での安倍首相指示を受けて「消費税率引き上げによる需要変動平準化に関するタスクフォース」を設置することを明らかにした。欧州の事例に学び、駆け込み需要とその後の落ち込みを平準化するための具体策を検討していく方針。

また、関係省庁において加計学園に関する文書存在の確認を指示した結果、農水省から愛媛県が作成した文書が確認されたとの報告があったとした。一方、内閣府と文部科学省、厚生労働省では調査継続中だが、今のところ見つかっていないという。

同官房長官はこの問題に関連して、国民の疑念を招かないよう、文書の信頼性を高めるべく努力するとした。

[東京 13日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
アメリカや中東、アジア、ヨーロッパなど世界の動きから世界経済、キャリア、テック&サイエンス、for Womanの最新トピックまで、ウィークデーの毎朝お届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

MAGAZINE

特集:パックンのお笑い国際情勢入門

2019-8・20号(8/ 6発売)

世界のニュースと首脳たちをインテリ芸人が辛辣風刺──日本人が知らなかった政治の見方お届けします

※次号は8/20(火)発売となります。

人気ランキング

  • 1

    寄生虫に乗っ取られた「ゾンビ・カタツムリ」がSNSで話題に

  • 2

    世界が発想に驚いた日本の「ロボット尻尾」、使い道は?

  • 3

    ハワイで旅行者がヒトの脳に寄生する寄生虫にあいついで感染

  • 4

    世界で最も有名なオオカミ「OR-7」を知っているか?

  • 5

    異例の猛暑でドイツの過激な「ヌーディズム」が全開

  • 6

    日本の重要性を見失った韓国

  • 7

    犯人の容姿への嘲笑に警告 9万件のコメントを集めた…

  • 8

    9.11を経験したミレニアル世代の僕が原爆投下を正当…

  • 9

    若年層の頭蓋骨にツノ状の隆起ができていた......そ…

  • 10

    未成年性的虐待の被告の大富豪が拘置所で怪死、米メ…

  • 1

    寄生虫に乗っ取られた「ゾンビ・カタツムリ」がSNSで話題に

  • 2

    ハワイで旅行者がヒトの脳に寄生する寄生虫にあいついで感染

  • 3

    世界が発想に驚いた日本の「ロボット尻尾」、使い道は?

  • 4

    日本の重要性を見失った韓国

  • 5

    異例の猛暑でドイツの過激な「ヌーディズム」が全開

  • 6

    若年層の頭蓋骨にツノ状の隆起ができていた......そ…

  • 7

    犯人の容姿への嘲笑に警告 9万件のコメントを集めた…

  • 8

    韓国で日本ボイコットに反旗? 日本文化めぐり分断…

  • 9

    世界が知る「香港」は終わった

  • 10

    未成年性的虐待の被告の大富豪が拘置所で怪死、米メ…

  • 1

    水深450メートル、メカジキに群がるサメ、そのサメを食べる大魚

  • 2

    寄生虫に乗っ取られた「ゾンビ・カタツムリ」がSNSで話題に

  • 3

    日本の重要性を見失った韓国

  • 4

    2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

  • 5

    巨大なホホジロザメが一匹残らず逃げる相手は

  • 6

    異例の猛暑でドイツの過激な「ヌーディズム」が全開

  • 7

    子宮内共食いなど「サメの共食い」恐怖の実態

  • 8

    韓国で日本ボイコットに反旗? 日本文化めぐり分断…

  • 9

    ハワイで旅行者がヒトの脳に寄生する寄生虫にあいつ…

  • 10

    「韓国の反論は誤解だらけ」

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

英会話特集 資産運用特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!

STORIES ARCHIVE

  • 2019年8月
  • 2019年7月
  • 2019年6月
  • 2019年5月
  • 2019年4月
  • 2019年3月