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老化しない唯一の哺乳類、ハダカデバネズミ「発見」の意味

2018年1月30日(火)16時00分
カスタリア・メドラノ

バッフェンスタインら研究チームは、ハダカデバネズミの死亡率は、年齢と共に上昇はせず、繁殖可能な年齢に至るまでの期間の25倍の時間が過ぎても上がらなかったことを発見した。実際、ハダカデバネズミには老化の明らかな兆候がまったく見られないそうだ。

この発見が、加齢に伴うアルツハイマーなどの疾患の治療研究から普通の老化まで、人間の老化防止にどう応用できるかはまだわからない。

バッフェンスタインはサイエンス誌に対し、「私にとって、これは今までに得たどんなデータよりもエキサイティングなものだ」と述べた。「哺乳類の生物学について私たちが知っていることすべてに逆らっている」

ガンに耐性を示すことも

ハダカデバネズミはかねてから、奇妙なスーパーパワーを多く秘めていることで知られている。痛みに対する耐性を持ち、無酸素状態で20分近くも生き延びることができるほか、ガンに耐性を示すこともある。独特のDNA修復機能を持っているとされるが、ハダカデバネズミがなぜこのように年を取るのか、その理由はバッフェンスタインもはっきりとわからない。

バッフェンスタインはプレスリリースでこう述べた。「私たちは今回の成果を受けて、長生きの生物学的メカニズムを理解する上で、ハダカデバネズミが優れた研究対象であることを確信した」

(翻訳:ガリレオ)

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